「本当の「今そこにある危機」とは麻薬戦争とは別の事です そしてもっと深刻なことです」今そこにある危機 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
本当の「今そこにある危機」とは麻薬戦争とは別の事です そしてもっと深刻なことです
トム・クランシーのベストセラー小説の映画化
今そこにある危機とは、何を指していることなのか?
麻薬戦争?
もちろんそれもあるでしょう
でもそれだけじゃないのです
本当の「今そこにある危機」とは麻薬戦争とは別の事です
そしてもっと深刻なことです
それは大統領や安保担当補佐官といった権力の乱用と堕落です
つまり米国の理想
正義や公正であることに価値を置く
それが崩れたとき米国が米国でなくなる
それが今そこにある危機なのです
小説は1989年の発表、本作は1994年の公開
ソ連崩壊は1991年のこと
冷戦集結後、敵を失った米国がかえって危機におちいることを予言していた原作であります
原作を手際よくまとめて映画化してあります
後のライアンシリーズ、レインボーシリーズの常連になるクラークとシャベスの初登場作品でもあります
ファンタジー化した007シリーズよりは現実的です
存分に楽しめると思います
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