「老画家の孤独」田舎の日曜日 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
老画家の孤独
今作は池波正太郎が著書『池波正太郎の銀座日記』の中で紹介していたので鑑賞。
妻に先立たれ、家政婦が自分から離れていってしまうのではと心配し、子供達も独立してたまに顔を出すだけ。父親の心境を察するのは唯一息子だけで、それが父親の支えになっている。そんな老人の孤独が上手く描かれていた。
映像美も素晴らしい。豊かな自然、洒落たアトリエに陽光が差す様など、映画全体が印象派の絵画のようだ。印象派が活躍した時代と重なるので、老画家もそれに連なる人物という設定なのだろう。
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