「米ニューシネマ代表作」イージー★ライダー SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
米ニューシネマ代表作
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メキシコ国境で危険な麻薬取引で稼いだ大金を手にして、さあこれで働く必要はない、今日から俺たちは自由だ、人生を楽しもう、ニューオリンズの謝肉祭っていうイベントでも見物に行くか、と、イカした大方バイクに跨がり、大陸横断ツーリングに出る二人の若者。
一人は反体制を示す長髪である。ビートルズが大流行するまでの1960年代のアメリカは保守的で、男性は短髪とされていた。出発地点の西海岸やヒッピーの集落、無垢な田舎ではよかったが、保守的な南部に近づくにつれて、旅はイージーではなくなって行く。地元の男性達はアンウェルカムというか敵意が剥き出しで、旅が困難になってしまう。
それでも、地元の名士の息子に助けられて旅を続けるが、一人、また一人と暴力によって抹殺されてしまう。
「ヤツらは(俺たちの)自由がねたましいんだ。」
生活費の稼ぎ方からして、自由過ぎるのは否めない。でも、長髪というだけで攻撃対象になるのは、なかなかである。自由の旗手アメリカにもそんな時代があったのだ。
音楽のノリもよく、ロードムービーでもあるので、なんだかツーリングがしてみたくなる。
ジャック・ニコルソンの、良家のお坊ちゃま風アイビーファッションが、演技同様、とても良かった。
特典映像を見たら監督だったデニス・ホッパーが、襲ってきた強面の男性達とキャーキャー言ってくる女性達は本当にレストランの客で、撮影時にその場でスカウトしたと言ってて、びっくりした。とーしろーさんと思えなかった〜。笑
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