劇場公開日 1987年10月3日

「禁酒法時代のシカゴはゴッサムシティそのもの」アンタッチャブル h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5禁酒法時代のシカゴはゴッサムシティそのもの

2020年8月6日
iPhoneアプリから投稿

警官も司法当局、陪審員もカポネ一味に買収された汚職まみれのシカゴの街。味方が誰もいない孤立したなかで、たった4人で巨悪に立ち向かうストーリー(もちろん事実をベースにした、アクションエンタテイメントだが)。

Batmanの舞台であるゴッサムシティに近い街がアメリカにも実際にあったのかと、あらためて驚かされる。

街中が腐敗し法も道徳もないなかで、倫理観を持ち続けることは容易なことではない。白いモノはあっという間に黒く染まってしまう。自分自身の内なる良心にいかに忠実でいられるか。成功すれば美談になるが、失敗すれば酒場での笑いのタネになるだけ。とてつもなく困難なミッションだ。程度の差こそあれ、腐敗した官僚組織や企業のなかで、進退を顧みず単独で内部告発するのと近いものがある。

本作のもうひとつの見どころは、Robert De Niro。彼の演技や佇まいを通じた悪党っぷりが半端ない。
カポネの役作りのために髪の毛を抜いたのは有名なエピソード。

atsushi