アンカーウーマンのレビュー・感想・評価
全7件を表示
誇り
公開時映画館、配信で再鑑賞
スターになるのだとTV業界に憧れ、マイアミのローカル局から報道の道に入り、駆け出しから実力派のベテランに成長する女性タリー(Mファイファー)の姿を描いた物語。
チームとしてテレビ局、恋人~夫となるウォーレン(Rレッドフォード)や先輩に倣うなど彼らの色に染まっていたのが垢抜けていき、自身の力を発揮し自立していく。
原題をカタカナ標記にしただけのタイトルと違い、「アンカーウーマン」とした邦題は良いと思った。現代なら単に「アンカー」だろうか?セリフでも「anchorperson」 と言ってたし、本来は女性に限定しないのだろうなー。
アンカーとアナウンサーの定義がそもそも違うと思うが、この作品を見てるとタレント化してる日本の女子アナが何だかな…と思えてくる。
Mファイファーはいつも美しくて見とれる。
レッドフォードはカッコいいが、この時で60歳。
年の差があるが、大人のカップル役で素敵だった。
ラストは緊迫する場面もあり、良い作品だった。
原題:UP CLOSE &PERSONAL
曲:セリーヌ・ディオンBecause you loved me
シンデレラストーリー
Because you loved me
M・ファイファーの美をひたすら堪能するのみ。それ以外はほぼ益なし。...
ブッシュに取材
つい最近、夫が教えてくれました。
映画「アンカーウーマン」(ジョン・アヴネット監督)から。
作品冒頭に「報道の人間が忘れてならないのは、
事実をありのままに語ることです」というテロップが流れる。
これは、キーワードとなるフレーズだな、とメモしたところ、
案の定、ラストシーンでも使われた。
だが、ハッピィエンドでなかったので私としては辛かった。(涙)
小さなローカル局から、アメリカ全国ネットのテレビ局の
アンカーウーマンまで上りつめた主人公の彼女を支え続けた考え方、
それは「事実を語ること」。
政治の世界から犯罪現場まで、どんな突撃レポートであっても、
それは変わらない姿勢であった。
しかし、その考え方は、最初に採用された時のプロデューサー、
(のちに「夫」になる)の考え方でもあり、知らず知らずに教え込まれた
「報道の基本」であった気がする。
そしてラストシーン、事実を語るために訪れた取材先で死亡した夫を
彼女が思い出しながら、関係者の前で力強くスピーチする。
「私の役目は一つだけ。事実を語ることです」と前置きして、
「つい最近、夫が教えてくれました」と。
夫の死を悲しんでいるばかりではいけない、愛した彼が教えてくれた
「事実を語ること」をこれからも仕事の姿勢として貫いていきます、
そんな決意にも感じられた。
悲しいはずなのに、なぜか涙より拍手をしたくなった作品である。
全7件を表示




