「巨匠カザンのカザンのためのアメリカ・ニューシネマ」アレンジメント 愛の旋律 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
巨匠カザンのカザンのためのアメリカ・ニューシネマ
理解に苦しむストーリーと難解な構成。「エデンの東」のオーソドックスな演出がどこにも見当たらない。年輪を加えた巨匠の自己回顧が、独善的に描かれる。ハリウッド映画界の一部から批判を受け続けた巨匠は、成功の裏にある苦悩と不安と諦観を告白したかったのか。好きな俳優のカーク・ダグラス、フェイ・ダナウェイ、デボラ・カーのメインキャストが勿体なかった。それでもラストのダグラスのフェイスショットは、柔らかい。
コメントする