荒鷲の要塞のレビュー・感想・評価
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かつての名作
35年以上前にTVで観た記憶。
なかなか面白かったはずだが・・・
ピッケルで腕に打ちつけるシーンは今でもトラウマ。
今となっては、オープニング曲とJu52だけかな。
このJu52も最近、営業飛行で墜落したそうだが・・・
アリステア・マクリーンのオリジナル
第二次世界大戦中、ドイツの鉄壁の要塞に捕らえられた連合軍の将校を救出するために、6人の特殊部隊が編成される。
降下した時点で1名死亡、そして3名が二重スパイと判明、残る二人(リチャード・バートン、クリント・イーストウッド)が、女性スパイ2名の協力を得て、任務を遂行する。
ハラハラ・ドキドキで見ている方も力が入る。
観てから読むか?読んでから観るか?
アリステア・マクリーン!
この原作者の名前に注目
ナバロンの要塞の原作者でもあると言えば多くの人が判るはず
冒険小説界の巨塔
推理小説界になぞらえば、アガサ・クリスティにも匹敵する程の人
脚本を本人が書いています
傑作と名高い同名の冒険小説は実はこの映画のノベライズになります
観てから読むか?読んでから観るか?
この宣伝文句は角川映画のものですが、海外では本作のように遥か昔からある手法
本作はまさにこれ
本作を観て感激したなら、是非とも小説を呼んで欲しいと思います
小説を読んでいるのにまだ観ておられないなら、それはもったいな過ぎます!
直ちに観るべきです
二転三転するストーリー
敵要塞に潜入する特殊部隊の中に裏切り者のスパイがいるらしいのですが、隊員の誰かわからない
いや、もしかしたら部隊の指揮官その人だって怪しい
ただ一人参加する米軍将校だって怪しいと思えば怪しい
司令官だって、信用して良いかどうか
実にマクリーンらしさが濃厚濃密です
冬季の雪深いアルプスの山中の絶壁の頂に建つ古城
ロープウェイでしか城下町から往来も出来ない
城下町のオーストリアの田舎町はドイツ軍がひしめいて駐屯している
不時着して捕虜になった米軍少将がそこに虜になっている
その奪還作戦が発動する!
撮影がまた素晴らしい
このような土地のしかも薄暗い冬季によくぞ映画を撮ったものです
エキストラ達の顔付き身体つき、入念な考証のドイツ軍軍服、装備品、車両、銃器
どれもこれも素晴らしい
味方の弾は命中しても敵の弾は当たらない
007だって大抵のアクション映画はそんなもの
そんなことはとるに足りないことじゃないですか!
たぶん監督そんなこと百も承知でワザとこれやってると思います
敵との心理的な駆け引きこそが本作の醍醐味です
二重三重に裏の裏を掻く、謎解きされてもそれが本当であるのかすらわからない
その過程を楽む映画なのです
激しい撃ち合いや派手な爆発シーンしか見ていなければ、本作の面白み、奥深さは半分以上捨てているも同然
女性工作員の働きぶりも見もの
さすが情報戦、諜報活動、秘密工作の本家本元イギリスの凄さと伝統の厚みに圧倒されます
ロープウェイの屋根の上での格闘は、1979年の007 ムーンレイカーでもありますが、おそらく本作が元ネタ
本作は合成がバレバレですが、それでもハラハラドキドキ感は強烈な印象が残るものです
クリント・イーストウッドは米軍特殊部隊の将校役で、終盤は撃ちまくるは、爆弾を仕掛けまくるわと大活躍します
大満足の作品です
ナバロンの要塞、ナバロンの嵐、本作
マクリーンの第二次大戦欧州戦線もののこの三作の中でどれが一番面白いと問われたなら
本作を推します!
ナバロンの要塞は確かにカタルシスがあります
しかし冒険小説の読後感に似た満足感を得られるのは本作なのです
実は役者が・・・と、序盤からかなり展開するサスペンス。中盤から、...
実は役者が・・・と、序盤からかなり展開するサスペンス。中盤から、ドイツ兵を殺しまくる展開なので興ざめしてしまう。終盤には謎解きのような面白さがあるのだが、そこまで潜入するのは「ありえない」と思えるところや、全て英語を使っているためにドイツ人に成りきる演技が皆無であるところなど、所詮はネタだけの勝負なんだと感じてしまう。
アクション部分だけは迫力あるシーンがあるけど、戦争に関する部分はオマケ程度。最初から女性もスパイ活動に参加してる?ってところで、真剣には見れなかった。
いかにも昔の戦争スパイ映画ってカンジでした。
1968年の映画なので古いです。ってほとんど50年前!?そりゃ古いわ。特撮が昭和の仮面ライダー並みなのも納得。今の技術ってスゴいんだなって改めて感じました。
この頃から第一線で活躍しているクリント・イーストウッドはスゴい!!どの作品みてもほとんど同じ演技に見えるのによく生き残ってるなぁー。まだ若くてカッコいいクリント・イーストウッドが見れます。
正直ツッコみ所は多いです。絶対味方には当たらない銃弾、どんなにアクションしてもバッチリな女優さんのメイク・・・御都合主義の見本市や!!でも、きっと昔の人は気にならなかったに違いない。
ただ途中の話自体は二転三転して面白かったです。現代の映画と比べて戦争アクションを期待すると大きく外れるので、アクションのユル~いスパイ物として観れば良いのではないでしょうか?
特殊任務の裏の目的
総合85点 ( ストーリー:85点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
重要任務を背負った味方の将軍が囚われた難攻不落の敵の城に、救出のための特殊部隊を送り込む。だが同じ原作者の作品である「ナバロンの要塞」のような息詰まる特殊任務を遂行する戦争活劇を期待していると、実際はそんな任務はなくて本当の目的は諜報戦だったということに唖然とする。城への潜入までの経過も楽しめたが、大広間での敵味方相まみえての情報戦の騙し合いには、この計画の裏にはそんなことがあるのかと驚かされた。また目的遂行のための準備と味方をも騙し敵から欲しい情報を手にするための交渉が見応えがあった。それを描いたアリステア・マクリーンの脚本が見事だし、その作戦を実行したリチャード・バートン演じる少佐が切れ者ぶりを発揮する。
欠点を挙げるならば、味方の銃撃は当たるのに敵のは当たらないこと、囚われた車の中と要塞内の戦闘の場面が都合が良いのもあってやや迫力不足なこと、画面を合成した部分がわかること。そもそも作戦自体に無理もあるかとも思うし、色々とご都合主義なこともある。だが1968年の制作だからやむを得ないという部分もあるし、作品全体を駄目にしてしまうほどではなく、楽しむべきところを楽しめた。
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