劇場公開日 1996年2月10日

「 トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックス...」アメリカン・プレジデント kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックス...

2018年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックスは威厳なし、意見が全く通らないし、存在感が薄い。やもめの大統領などという設定は、日本の現総理を連想してしまうが、恋に落ちると5%ダウンするといわれる支持率。う~ん、何をやろうとしているのだろう。

 京都議定書もままならない米国環境問題。映画の中では10%と20%削減という議論で環境問題を一所懸命訴えているようだけど、実際は何もやってない。

 バラを送るつもりがハムを送ったというのは面白いけど、かなり内輪で受けそうなネタだ。やがて、二人は公認の仲になってしまうが、彼女の反政府運動の過去が暴かれて・・・しかし、最後の演説では「これも自由の権利だ」などと利用する上手さ。シドニーをかばう優しさも、これならば投票しちゃうよなぁ~と感心してしまう。強いアメリカを誇示するようなシーンはほんのわずか。逆にこれがリアリティがなく、単なる偽善的なキャラクターとも取れる大統領像を打ち出しているような気もする。

kossy