「不思議だ。ちゃんと映画になっている。」アメリカン・グラフィティ 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
不思議だ。ちゃんと映画になっている。
クリックして本文を読む
などと、偉そうなこと云うほど映画を知っている訳じゃ無いけれど。1960年代初頭のアメリカが舞台の青春群像、ということで、様々な男女の青春恋愛映画なのですが、ゴチャゴチャでさっぱり把握しきれませんw
最初、誰が誰なのか覚えきれないままに映画が進行してしまいました。いや、頭が良い人なら把握しきれるのかな。私には、せいぜい頭に残っていたのは車を借りて有頂天のメガネ君ぐらいでした。まあでも、特徴有る出来事が増えて行くにつれ、その流れを徐々に追うことが出来ました。
その中、起承転結を合わせているのでしょう。乱暴のように見えて実は優しい、いい加減でふざけているように見えて、思いやりがあって人間味のあるところが見え隠れして、ウソをついて身を飾り付け、それが露呈してしまい飾り気のない自分をさらけ出せば、真実の愛のようなものが得られた、みたいな? 意外な真実が明かされたり? 多重にまったく別の話を重ね合わせ、それぞれのパーツを重ね合わせると、一枚の絵が完成している、そんな感じなのでしょうか。最後にはあらゆるエピソードが一点に集まり、朝日をバックのエンディング。なんか素晴らしい。やっぱり生意気云うようだけど、ちゃんと映画の流れになっている。不思議だ。素晴らしい。
そして、登場人物が実在の人ってことは、ある程度は実際に起こった話なのかな。それらをまとめ上げたのは、若きジョージ・ルーカス。成る程、納得です。
加えて、若きハリソン・フォードの出演も光ってますね。数々の名曲も美しく、楽しい映画でした。
コメントする