アポロ13のレビュー・感想・評価
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何回観ても興味深く、感動です
久しぶりに観ましたが、何回観ても興味深く、感動でした。ロン・ハワード監督、1995年の作品です。
大阪万博で月の石が展示された、その年の出来事です。
アポロ13号は重大なアクシデントに見舞われ月面探査を断念、地球生還をめざします。
次々と突きつけられる絶望的な状況に立ち向かう3人のパイロットと地上管制室。
プロフェッショナルな仕事ぶりはたいへん見応えがありました。
管制室でシュミレーション結果を検算するシーン、忘れがたいです。
公開当時、ロケット打ち上げと無重力シーンが話題だったと記憶していますが、今観ても見事だと思いました。
結果を知っててもドキドキする
ドキドキしっぱなしだった。結果を分かってるから、前半も振りとして効いてるし、事故が起こってからはドキドキの連続。
映画だから時間が過ぎるのが早く、割と順調に物事に対処したように見えたけど、僅かな望みに託して、しかも自分達ではどうしようもない状況でだだっ広い宇宙空間を浮遊するというのはどれだけ不安だったろうか?ほとんど全員が絶望的であきらめてる状況(特にマスコミは酷かった)の中で生にしがみつく精神力に感動した。
家族愛、仲間の信頼、男の友情と泣かせるポイントがたくさんあったが、宇宙物、特に事故が起きるのを見ると、まだ人類が宇宙に行くのは早いのではないか?と思ってしまう。
映画見て原作買いました。
3人の緊張感、苛立ちと、宇宙船に関わる全てのスタッフの不眠不休の努力が素晴らしい。
丸と四角のフィルターを船内にある道具を駆使して繋げるなど、耳を疑うような工作作業が発生するなど、意外な面白さもある。
名作
この作品は何度か観ています。
私自身が宇宙に憧れてるからという事もありますが何回観てもいいですね。
月に行きたい人、行きたいけど行けなかった人、他にも色々な人間模様が面白い。
「宇宙兄弟」という同じく月を目指す物語がありますが、あちらが子供向きならこちらは大人向きな作品かなと思います。
一番好きなのは、トラブルに見舞われて帰還絶望となった時に、全員の知識総動員であるものだけで知恵を絞り命をつないだシーン。
ここは何度観ても凄いなと鳥肌ものです。
私の中ではかなり上位の名作です。
緻密なプロジェクトマネジメントのドラマ、ITILの教科書
この映画にグッとくるのは、アポロ13号の危機に対し、プロジェクトメンバー全員が知恵を絞り、特に一番月に行きたかったのに病気でいけなくなったケンが、メンバーを救うためにシミュレーションを繰り返し、限りなく少ない残電気での帰還手順を組むところ。地球へのギリギリの入射角を計算するところ。入射角を間違えると帰還船は燃え尽きてしまう。フィクションではないまさにリアルな展開。わかっていても最後は拍手してしまう、そんな映画だ。
すごくよかった
公開当時、事前に『宇宙からの帰還』というアポロ13号のノンフィクションを読んでいて、すごくワクワクして見に行ったら本で触れているいろいろな困難を随分簡略化していて物足りない印象があった。字幕も読むのが大変だった記憶がある。
久しぶりにNHKで放送されているのを録画したら吹替えで、公開時の印象もノンフィクションの記憶もすっかり抜けて、すごく内容を理解しやすかった。とても面白かった。吹替えのお陰で映像に集中して見れてよかった。しばらくして見返す際には字幕もいいかなと思った。
映像にすごく迫力があって、無重力の表現も自然で、宇宙の感じが凄く出ていた。もったいない精神で電力をケチったり、船内にあるもので二酸化炭素のフィルターをDIYするところなどすごく面白い。
『ライトスタッフ』『アポロ13』『ゼログラヴィティ』『オネアミスの翼』は宇宙開発映画の殿堂作品。
ノンフィクション『宇宙からの帰還』はすごく面白くて、その中で「ジンバルロック」という単語を知って後に漫画の単行本デビュー作のタイトルにした。
帰還できないかもしれないという恐怖がそれほど伝わってこない
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
物が宙に浮く無重力空間を表現したり、電力不足でヒーターの停止したロケットの中で吐く息が白かったり、ロケットの再現などはなかなか凝っていて本物のようだった。ロケットの打ち上げに至る過程や、事故への対応を指令室と宇宙船をつなぎながら細かに再現されている点も良く出来ていた。次から次に発生する問題を、総力をあけで何とか解決策を見つけて片づけていく様子が一番の見どころだった。
だけど事故が起きて帰れないかもしれないというときの宇宙飛行士たちの恐怖や焦燥感があまり伝わってこなくて、観ていてそれほど緊張しなかった。酸素がない、ロケットの機能が失われた、制御が出来ない、家族にも会えない、あと何時間生きられるのか、そんな生々しい感情が不足気味。むしろ帰還のために働いている地上の指令室の人たちのほうに緊張感があるように見えてしまって、手に汗を握るというほどの演出ではなかったのが残念。
何度見ても楽しめる作品
有名なアポロ13号の実話をもとにした作品。
宇宙空間でのアクシデントにより、急きょ地球へ帰還することになったが、地球への帰還にも問題が山積み。
月面着陸を果たせず地球へ帰還しなければならないと告げられた彼ら三人の切なげな表情は胸が痛くなりました。
多くの人々が考えを巡らせ、奇跡がおこることを信じるなか、こちらも一緒に息をのんでしまいます。
久しぶりに見直したんですが、やはり何度見ても楽しめる作品だと思いました。
輝かしい失敗
とにかく素晴らしいの一言。
宇宙空間という現場で必死に帰還しようと作業する彼らはもちろん、地球から懸命に試行錯誤して無事帰還をサポートするNASAのスタッフ、そしてただ祈ることしかできない無力な家族、それらが本当にリアルに描かれていました。それゆえ自分も映画の世界に引き込まれ、ラストには思わず感動して少し泣いてしまいました。。いい映画です
面白いものは面白い
当たり前のことを恐れずに堂々と書こう。
面白い映画は面白い。
以前にTVで見たが内容をしっかり覚えていなかったので数年ぶりに観賞。
事実だしオチもわかっているのに、やはりアポロ13から帰還の応答が来た時には思わずガッツポーズ。
出演者が悉く素晴らしかった。
乗員3人のキャラクターの描き分け。
そらま、トム・ハンクスとケビン・ベーコン、ビル・パクストンだもんなぁ。
そしてエド・ハリスのリーダーっぷりも良かった。責任は俺が取る姿勢にはやはりグっときてしまう。
ゲイリー・シニーズは身代金のイメージが強く、長らく私の中では悪役だったが今作で頼れる男に上書きされた。
この映画のベストシーンは私の中では二酸化炭素の除去装置を船内の有りもので作るところだ。
最高の頭脳が集まって仲間の命を救うために図画工作。
完成品のチープさも相まって素晴らしいチーム感であったと思う。
「実話」を映画化する責任
地球に帰れなくなった3人の宇宙飛行士と、周囲の関係者を描いた「実話に基づくドラマ」←ココ重要。
確かにすごい再現率みたいですね。ロケットの打ち上げシーンなんか、当時の関係者が本物と間違えたほどらしいじゃないですか。
はーい、せんせーしつもんでーす。
なんでうちゅうくうかんでおとがつたわるんですかー?
…もぉぉぉぉぉぉぉ―――――――――――――――――!!
もうちょっとじゃ―――――ん!!頑張れよぉぉぉぉ!!
誰もね、スターウォーズとかそんなアクション映画でこんなどうでもいいくだらないこと言ったりはしませんよ。
でもこれ現実じゃん!!エンタープライズ号での1エピソードとかじゃないじゃん!!
お前が撮りたいのはスペクタクルじゃなくて現実の恐ろしさだろうが!!
2001年宇宙の旅を見習え!
…ていうか漂流してる3人の孤独感をもっと出したいなら無音のほうが絶対いいと思うんですが…一流監督にダメ出しする俺カッケー(棒)
「実話」ってずるいですよね。面白かったら、こんな実話があったのか!ってなりますけど、たいした盛り上がりがないと、まあ実話だしねっ☆で終わるし。
実話を映画化するなら、ほぼ100%再現するつもりで、違うのは俳優の顔だけ、ぐらいの気持ちでやるべきだと思います。とくにドラマは。
普段「ジャンルにとらわれないのが好き」って言ってますが、この作品は別です。
伝えたいものが明確なだけに、なんかその「ブレた感じ」が気に入りませんでした。
「設計の目的」より「何に役に立つか」だ
映画「アポロ13」(ロン・ハワード監督)から。
台詞をメモをしながら鑑賞するのは初めてだが、
この作品を観るのは何度目だろうか、と振り返った。
その度に、気になる台詞が違うあたりに、私はなぜか惹かれる。
今回は、絶体絶命のトラブルを解決するためには、
どのような視点で望むべきか、と気付かせてもらった。
「月着陸船(LEM)は月着陸用に設計した、方向転換のためでは・・」
と専門家が言いかけたところ、一喝して黙らせたシーン。
「だが、残念ながら(トラブルにより)月着陸は流れた。
(大切なことは)「設計の目的」より『何に役に立つか』だ」と。
なるほど・・と、頷きながら、メモをした。
同じようなことが、船内の二酸化炭素量が増えたシーンでもある。
「司令船のフィルターは形が四角、LEMは円形。
丸い穴を、四角い栓で塞ぐ手段を考えるんだ。
みな考えてくれ、LEMにあるこの材料を使って」と。
そして、想像もできないような材料で二酸化炭素のフィルターを作り、
遭遇した危機を脱することに成功する。
これも「何のために作ったか」よりも「何の役に立つか」という、
発想の転換をNASAに働くスタッフに求めた場面である。
この視点こそ、私たちの仕事や生活に役立つ考え方ではないか。
本来の目的以外の利用方法を考えることは、頭の体操にも繋がるだろう。
早速、身の回り品で、違う使い道を試してみてはいかが?
すごい
実話が元になっているせいか、普通のSFパニックものとはちょっと異質な気がしました。
トラブルに対して、まず状況を宇宙船と地上で共有し、対策を地上のクルーが考え、それがうまくいくのかシミュレートして検証してから実行に移す。このあたりの合理性が、ただ単にパニクってぎゃーぎゃー騒いで、ヒーローが気合い入れて頑張ると何となく全てがうまくいってしまうようなストーリーとは全然違うと思います。
そのあたりが、自分としては非常に気に入っています。普通のSFものは単なるエンターテイメントとして見るけど、アポロ13は、自分が経験してきた仕事上の組織と重ね合わせて見てしまいます。プロジェクトXと似てるかな。左脳で感じる感動かな?
2004年11月27日
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