劇場公開日 1993年2月20日

「結審に至るまでが回りくどい」ア・フュー・グッドメン 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0結審に至るまでが回りくどい

2025年4月21日
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鑑賞方法:VOD

 ストーリーは、裁判が結審に至るまで回りくどく進行していくように感じられて、あまり面白くなかった。被告の兵士達は自発的に事件を起こした訳では無い。誰かの命令を受けてやったことは早い段階から分かっている。だとすれば、この裁判で弁護側が最も追及すべきなのは、誰が最終的な命令を下したのかという点だろう。そうすると、一番怪しいのは基地の最高権力者であるジェセップ大佐となる。だからジェセップ大佐の周辺を徹底的に調査して早い段階から証人喚問するべきだった。それなのに彼が証人喚問に登場するのがストーリーも終盤になってからで、焦れったかった。

 被告の兵士達も命令を拒否すれば軍隊での立場は無いとはいえ、被害者の殺害に至ってしまうのは、あまりにも考えの足りない行動に思えた。

 ロブ・ライナー監督の作品は『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』『ゴースト・オブ・ミシシッピー』は好きだし一流の監督だと思うけど、今作はあまり好きじゃないな。

根岸 圭一
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