「J.キャメロン監督のマイルストーン」アビス 完全版 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
J.キャメロン監督のマイルストーン
このような、テクノロジーを追求した映像というのは、常に時代の最先端を行く運命にあるために、すぐに技術が更新されてしまうことになります。
振り返ってみれば見るほど、映像の古臭さ、不自然さは隠しようがなく、その時代に生きたものにしか、その価値はわからないでしょう。
一方、作品性、つまりストーリーや、役者のエモーション、そして優れたテーマ音楽などは、その作品を象徴するものになり、振り返っても衰えることはありません。そんな作品が将来的にはリメイクされたり、レストアされたりして、楽しませてくれるのです。
「アビス」は、ジェームズ・キャメロン監督の方向性を決定づけた作品と言えるでしょう。
シンプルで興味をひくアイデアと、最先端を行く映像、そして素晴らしい才能の集結。それは常に予算とのせめぎあいを生み、いまや映画は巨大プロジェクトに成長しました。
この作品がなければ「ターミネータ2」も、「タイタニック」「アバター」も存在しないのです。ファンにとってはマイルストーンになる映画でしょう。
2017.4.30
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