アニーよ銃をとれのレビュー・感想・評価
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There is no business like show business. 良くできたコメディミュージカル
1950年なのでかなり古いですが、良くできたミュージカル作品でした。実在の人物アニー・オークリーをモデルにしたコメディです。
もうベティ・ハットン演じるアニーの顔芸がとってもキュートで素晴らしい!どんな感情かを全て顔で表現できてます。当時は感情とか観客に分かりやすく伝える事が重視されていたのではないかな?と思うのですが、アニーはこれ以上ない程分かりやすいです!シッティングブルに気に入られ、いきなり娘になってしまうシーンとかメッチャ笑えました。
ミュージカルだけあって楽曲がまたいいんですよね。何度も流れる「There's no business like show business」やアニーとフランクの掛け合いが楽しい「Anything you can do」等観てて気分が上がる楽曲が盛り沢山。インディアンのガチャガチャ感とか大好きです!やっぱミュージカル映画っていいですよね~。
最初は男勝りで勝ち気だったアニーもどんどん綺麗に成長して、最後は男を立てる事も身につけていったのに対し、フランクは最後まで変わんなかったですね。途中まではフランクの方がリードしてた感じでしたが、アニーに追い抜かれ、最後は自分が立てられた事にも気が付かないフランク。アニーよ、そんな男の何処に惚れた?
なにぶん古い時代なので女性蔑視的だったり、おもいっきりネイティブ・アメリカンをインディアンと呼んでたりとするのは多少気になりましたが、致し方ない所かなとは思います。シッティング・ブルとか実在の大物を変なキャラで出しちゃってるのは大丈夫なの?と変な心配もしてしまいますが。あ、でもパパ・ブルはいいキャラでした。
ちょっと調べるとインディアン描写が問題でしばらくメディア化できなかったようですね。でも、これだけ楽しい作品が埋もれてしまうのは勿体ない物だなぁっと思います。映画ですもの。多少気になる事はあっても観てて楽しんだ者勝ちです。細かい事より素晴らしい楽曲を楽しみましょう!
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