アニー・ホールのレビュー・感想・評価
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めちゃめちゃ腹立つ! ・・・のに不思議
理屈屋で皮肉屋で「周りはみんなバカ」なんて思ってそうで、それなのに女の子には不思議とモテるというインテリの鼻につくところ煮詰めたような男アルビー
そんな彼が特別な人アニー・ホールと出会って別れるまでのコメディ映画が今作である
いやぁ、感想書くために改めて思い起こしたけど現実に周りにいたらめちゃめちゃ腹立つと思うんだよね、アルビー
でも映画のキャラクターとしてはヒロインのアニーと並んでとっても魅力的なんだ
コメディ作品の中で魅力的かつ「笑いのため」の突飛な言動じゃなく「この人は本当にこういう人なんだな」と納得できるキャラクターが見事に造られている
三谷幸喜さんが尊敬する・影響を受けている監督に挙げるのも納得だ
作品自体も【出会いと別れ】という「基本のキ」な流れをユーモラスな会話で埋めつくし、ときにメタ的なギャグを挟み、実にサービス精神に満ちた作りになっている
そして吹き替えの羽佐間道夫さんがこれまた良いんだ!
1シーン目の語りだけで主人公のキャラクター、
そして作品全体の色を一発で伝えてくれる名吹替なのだ
ビッグアップルへ僕は行きたい。コニー・アイランドのコースターに♥
フィクションであれば大変に洒落たほのぼのストーリーで、オフ・ビートだと評価しているところたが、二人は付き合っていたと聞く。そうなると、いちゃつく個人的オウセを見せられているだけかもしれない。まぁ、100歩譲っても男の主人公の下心丸見え。
トニーレイシーってポール・サイモンじゃない?
階段を上がって来るのはトルーマン・カポーティ本人なんだね。
ポール・サイモンもトルーマン・カポーティも好きだけど。この映画は眉唾で、完全な評価は出来ない。やっぱり、古い男目線な気持ち悪い所を売りにしている。
この時期は◯リータ◯コンプレックスとかペド◯◯◯◯とか流行った。知能指数の高い教養人にはその類が多いとか言われ、認知するグループもあった。勿論、今はそれも表向きは『ともし火』だが。しかし、本当にそうなっているのだろうか?
残念な事に、この演出家をウィキしてしまった。僕自身の『掟破りなレビュー』だ。
でも、哲学的に我田引水で終わられている。それが良い。たかがオウセを哲学的に軽妙洒脱な語り口で終わられている。
だがしかし、ラ・ラ・ランドとは全く逆の終わり方。まぁ、ラ・ラ・ランドの方があり得ないと考えれば、現実的にはこの終わり方なのかなぁ?
でも、それで、映画界から勲章貰って、アメリカ裏社会を描いた赤裸々映画に出られて、VIPになれたんだから、文句もないか。
追記 知り合いがニューヨークへ仕事で何回も行っているが『コニー・アイランド』を知らなかった。◯◯ビ◯ズくらいにしか行ったことないらしい。勿論、自由の女神像は見たこともないらしい。その位、知り合いにとってはつまらない所だそうだ。
アニーホール
アニーホール
圧巻だった。
ラブコメディの金字塔。全てのラブコメの教科書になるような作品。
しかしただのラブコメではない。メタ要素たっぷりで面白さにずっと引き込まれる。
それでいて切なく、ほろ苦い。
俺はこんな映画も好きだ。緊張感とエンタメだけじゃなく、こういう心が豊かになる映画が好きだ。
あらすじ
コメディアンのアルビーは、2人の妻と別れた後、歌手を目指すアニーホールと出会い、2人は恋に落ちる。
神経質症だがひょうきんなアルビーと妙にうまがあったアニーだったが、うまく行ったのは最初だけでだんだんと2人の溝は深まっていく。
別れてはくっつきを繰り返す中で、アニーは音楽会社にスカウトされハリウッドへ。実力も恋も置いて行かれてしまったアルビーは、いつまでもアニーのことが忘れられず引きずってしまう。
アルビーは、2人の関係を芝居に落とし込み、芝居の中だけでも理想の関係を築こうとする。
陰と陽が垣間見れる
皮肉屋の早口コメディアンが彼女と紆余曲折あるお話。そして当時にして、革新的な撮影技法を取り入れるなどウッディ・アレンにしてウッディ・アレンたる作品なんだろう。
ただ、個人的に面白いかと聞かれるとそこまでではなかったと言うのが素直な感想だ。
ラ・ディ・ダー‼️
「アニー・ホール」はホントスゴい‼️ 45年も前に作られたとは信じられないくらい今でも変わらず新鮮だし、可笑しくて大笑いさせてくれる‼️ウディ・アレンもホントスゴい‼️ふつう失恋話をするなら、ひたすら落ち込み、周りの人たち(特に女の子)の同情を買う、みたいな‼️でもこの作品のアレンは、失恋で自虐的に笑いを取り、前向きになり、ナルシスティックにもなってる‼️ホント目からウロコ‼️対するダイアン・キートンもホントスゴい‼️バギーパンツやベスト、帽子にネクタイというスタイルは今見てもかーなりおシャレ‼️WASP(白人アングロサクソン・プロテスタント)なのは困りますが、アニーみたいなコミカルで明るい女の子とはお友達になりたいですね‼️ウッディ・アレンの作品としては「カイロの紫のバラ」や「ミッドナイト・イン・パリ」の方が好きかもしれませんが、一番ウディ・アレンらしいと思うのはこの「アニー・ホール」‼️空想のフラッシュバックが入ったり、カメラに向かって喋る独白、会話を交わす男と女のシーンに、二人の内面心理を字幕でかぶせるテクニックとか、アニメーションまで挿入するアレン監督の才能にホトホト感心させられます‼️印象に残っているのは、映画館に列をつくって待つシーン‼️後ろの男が偉そうに映画論をぶっているのにイラついたアレンが、画面のこちら側に向かって男の論は間違ってるって言い出す‼️もうこのテンポが都会的で洗練されている‼️そういう見所が随所にあって、あとはロブスターのシーン‼️二人はロブスターを鍋に入れようと格闘しながら、愛に溢れた幸せな瞬間を過ごす‼️のちにアレンは別の相手と同じ瞬間を再現しようとするがうまくいかない‼️人間の心理をうまく描いているというか、人間ってそんなもんですよね‼️
それでも生きていく。
再々見。
こんなに良かったか。
話がセコい程に壮大な人生悲喜劇に昇華する傑作。
これが何十年に一本も撮れぬのが映画の醍醐味。
本作があれば他のラブコメは要らぬ、かも。
人の愚かをハイセンスな皮肉で肯定し、それでも生きていく、とだけ語るかの潔さ。
これが映画だ。
また見る。
【様々な映画技法を織り込んだラブコメディ。屡々、ウディ・アレンが第4の壁を越えて、話しかけてきます・・。】
◆感想・・ になってません。
・この作品は、20年ほど前に観たが、面白さが分からなかった。
だが、その後、ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」「ハンナとその姉妹」「ミッドナイト・イン・パリ」を鑑賞しこの作品でウディ・アレンが挑戦した映画技法が成功して素晴らしき作品になった事を知った。
更に言えば、近年の「ブルー・ジャスミン」や、始めて彼の作品を映画館で観た「男と女の観覧車」「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」も面白かった。
・で、久方ぶりに鑑賞したが、矢張り今作は映画知識を問われるリトマス試験紙の様な作品だな・・、と思った。
・映画館で並んでいる時に、後ろの男がフェデリコ・フェリーニの批評をしたり、作家を批判したりしている言葉を聞きながら、イラつくアルビン(ウディ・アレン)が、イキナリその作家を連れてきて、男に対し、”君の解釈は間違っている”と言わせたり、第4の壁を矢鱈と乗り越えて来るし、小学生時代のクラスメートに将来何になったかを語らせたり、アニーとSEXしようとしている時に、アニーの精神が幽体離脱したり・・。画面分割したり・・。
<2回目に見ると、ナカナカ面白かった作品であるが、どーも、映画技法を盛り込み過ぎていて気が散ってしまうのだなあ・・。
後、20年後に見るともっと面白く感じられるようになれば良いなあ、と思った作品である。>
■ダイアン・キートンについて
・この作品の彼女は、実に魅力的である。
だが、その後もコンスタントに作品に主演女優として出演されている。
「ロンドン、人生はじめます」「また、あなたとブッククラブで」「チア・アップ!」は、映画館で鑑賞したが、とても素敵な齢の重ね方をされていて、凄いなあと思った女優さんである。
アニーホール
ウッディアレン満載の斬新な映画。
画面から突然話しかけてきたり、過去の自分に会いにいったり、台詞とは別に本心が同時に語られたり。
皮肉なユーモアがウッディアレンらしい。ダイアン・キートンの服装もマニッシュでオシャレ
オシャレな都会風恋愛映画。
ただ字幕のスピードにしばしばついていけなかった笑。ウッディアレンが早口なのか私が遅いのか、、
典型的なウッディ・アレン会話劇
公開当時、アニーホールルックと命名され流行した、ダイアン・キートンの着こなすマニッシュな装いが素敵だった。ベスト、シャツ、ネクタイ、太めのパンツ、コート、ロングブーツ。LAでのワンピース1シーン以外は全てパンツスタイル。衣装担当者には反対されたのに通したのがカッコいい。自分の好きが自分に似合う幸福。
ストーリーは当時斬新だったらしい、延々と続く会話劇。これぞウッディ・アレン、いう感じ。女性が好きだが病的に神経質な主人公。恋人と口論と仲直りを繰り返しつつ物語は進行する。構成も劇中劇など色々と凝っている点は見応えがある。
手練手管を堪能するが
嫌なというかめんどくさいインテリ成分を煮詰めてできてるような主人公。アレンとイコールかは定かでは無いが、アレン自身が出演してると、どうにも生々しいというか、君らの痴話喧嘩どうでもいいです、っていう気持ちが大きくなってくるのはなぜか。
ニューヨークの雰囲気満載
この映画によってウディ・アレンは監督としての地位を確立した記念すべき作品。都会(ニューヨーク)のセンスがぷんぷん匂ってきそうな粋な映画だ。ダイアン・キートンのファッションもいい。特に、白シャツにネクタイ、ベスト(第一ボタンのみ留めている)にパンツルックの組み合わせが個人的にはいちばん気にいっている。実際、この後、彼女は私生活でもこの映画でのファッションスタイルを踏襲しているようで、いまでも変わっていないように思う。ストーリー自体に目新しさはないものの、ある程度歳をとった男女の身構えた恋愛とでも言ったらよいのか、仕事か恋愛かの微妙な男女関係がよく描かれている。
マシンガントークについて行くのも大変な年齢に…
観直す度に「ミッドナイト・イン・パリ」が
好きになってきていたので、
改めてウディ・アレン監督の初期代表作との
評判高い当作品を何十年ぶりかで再鑑賞。
ウディ・アレン爆発だぁ、的ではあるが、
違和感なく過去に入り込んだり
いきなりカメラに語りかけたり、等々
構成の巧みさと見事な脚本の作品だ。
しかし、
心配していた通りの鑑賞とはなった。
理解の速い若い頃ですら難しかったのに、
ましてやこの年齢になってはウディ・アレン
のマシンガントークの再現字幕スーパーには
ついて行くのも大変だった。
また、彼女に未練を残しながらも
主人公の別の女性との
数々の肉体関係を伴う交友等、
自分の過去を遙かに超越した異性関係には、
乏しい経験しかない私としては
彼の恋愛思考を
肌で感じるのも難しい鑑賞でもあった。
ところで、この映画でも精神治療の
場面が出てきたが、アメリカ映画では
頻繁に採り上げられる場面だ。
日本の対応が遅れているのか
米国社会そのものに問題があるのか、
こちらも私には判らないまま。
そんなことも含め、この映画では監督の
米国社会への皮肉もあるのだろうか?
ユダヤ人偏見やハリウッド至上の映画界、
また、薬物常用や操作されるTVの世界も。
さて、
最後まで彼女に未練タップリの主人公だが、
ラストシーンの“弟の卵の小話”の意図は
何だろうか。
“かけがえのない大切な絆・想い”
の意味なのだろうか?
次は「インテリア」再鑑賞予定。
ウディ・アレン自身は出演していないので
マシンガントークは無く、
なんとかついて行けるはずだが。
男の見苦しさが身につまされる
映画
『アニー・ホール』
の感想をブログに上げました。
監督:ウディ・アレン
制作年:1977年
制作国:アメリカ
アカデミー賞 作品賞 脚本賞 監督賞 主演女優賞
【あらすじ】
ニューヨークを舞台に、コメディアンのアルビーが別れた恋人、アニー・ホールとの生活を振り返る恋物語。
世の中を斜に構えて生きるような皮肉好きのアルビーと明るく天真爛漫なアニー。
二人の出会いから別れまで、ユーモアの中に切なさを感じるストーリーです。
【感想】
映像的な仕掛けや時間軸の操り方、心情が矢継ぎ早に吐き出されるセリフ回しが独特で、テンポよく笑いながら二人の恋を見守り、寂しさも感じる映画でした。
男の見苦しさが身につまされるような、情けないのに愛おしさも感じる気持ちになります。
恋愛物ですが、男性の方にもお勧めです。
ブログの方では、ネタバレありで個人感想の詳細とネット上での評判等を纏めています。
興味を持って頂けたら、プロフィールから見て頂けると嬉しいです。
70年代には垢抜けすぎているウディ・アレン
個人評価:3.8
とてもウィットにとんで、そしてオシャレで文学的。男女の関係性とはサメと似ている。常に変化をしてないと死んでしまう。どの作品でも名言と格言を残してくる。
のちのウディ・アレン作品の原型が全て詰め込まれている。監督賞に輝いた本作だが、同じ空気感を漂わす後の作品では、オスカーには影の薄い存在になっているのは不思議だ。当時ではこの垢抜けたウィット感が珍しかったのかもしれない。
やっぱり最高!
個人的にウディ・アレンは、非常に面白い作品とつまらない作品の落差が激しい映画監督だと思うのですが、アニー・ホールを久しぶりに鑑賞して、やっぱりとても面白くて最高な作品だと思いました。
ウディ・アレンの魅力は、何といってもインテリジェンスな人間関係の中にある意地悪さと不条理さ。『どうせ死ぬ』のに、何故生きる?『どうせ別れる』のに、何故好きになる?
恋愛って、初めはふたりが世界中の主役になったかの様にウキウキラブラブするのですが、何で顔も見たくない位に嫌いになるのでしょうか。生物学的に相手を変えた方が、子孫が残りやすいから?リスク回避?だとしたら、ずっと相手に目移りしないのは本能的に難しいのかも。
43年前の作品なのに、アニーがとても現代的な活発な女性で素敵でした。男なんて取り替えが効くけど、歌は取り替えが効かないですよね。分かる分かる。逆に、アルビーは未練がましい。当時アラフォーのウディ・アレン、酸も甘いも良く分かってらっしゃる。
オシャレな映画としても有名な今作ですが、ダイアン・キートンの着くずし方が似合いすぎていて憧れます。きっと私は数年後にまた今作を鑑賞していることでしょう。
ニューヨーク舞台のおしゃれラブストーリー
コメディアンのアルビー、歌手を目指すアニーはお似合いのカップル。テニスで初めて知り合ったときから息ぴったり。趣味の写真や映画はもちろん、2人のおしゃれで楽しい会話はいつまでも聞いていられるほど魅力的だ。キッチンで料理用のエビが逃げ出し、それを捕まえているだけでも本当に楽しそうな2人。しかし、幸せは長くは続かない。夢を追いかける好奇心旺盛なアニーは、チャンスを掴むため、新しい出会いや社交の場を楽しみたい気持ちが強くなる一方、アルビーは人付き合いを嫌う、かなり神経質で卑屈なタイプ。生活拠点もニューヨークに固執する、まさに彼自身が孤島。そんな2人の関係はやがて「死んだサメ」となり、一度は友好的に破局するも、やはりアニーのような女性はいない!と、ヨリを戻したくなるアルビーは彼女を追いかけ、カリフォルニアまでやってきて思いを伝えるのだが、、、。
ウディ・アレンの名言、ダイアン ・キートンのファッション。この2つの要素で、ありふれた男女の恋の始まりから終わりが最高に面白くなる。繰り返し何度も見たくなる作品。
たくさんの名言があるなかで、個人的には「人生の空虚な部分をオーガズムで埋めようとすると大変だ」という名言が1番心に残った。失恋で心にぽっかり空いた穴は、何を使ってもそう簡単には埋まらないし、それはきっと誰だって同じことなのだ。
どこまでもウディ・アレン調
広くおすすめはできない、としか言えません。
ウディ・アレンが好きな人は大好きだけど、そうじゃない人は全然おもしろくないんじゃないだろうか。
男女の別れをちょっとズレたユーモアで描いているので、ベタなラブロマンスやラブコメを期待している人は絶対に観ない方がいいと思う。
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