劇場公開日 1994年10月15日

「本当の幸せの在処(ありか)」あなたに降る夢 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0本当の幸せの在処(ありか)

2025年8月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
君さえいれば何もいらない。
分からないのか?
もし君がイヤなら…君が拒絶するなら、黙って立ち去る。

ミューリエル側の弁護士は、辣腕過ぎたのかも知れません。
そう思いました、評論子は。
もちろん、彼女自身の「欲の皮」のつっぱり過ぎということも、原因としてあったとは思うのですけれども。

つまり、依頼人であるミューリエルを勝訴に導いたのは良いとして、いわゆる「勝ち過ぎてしまった」ということでしょう。件(くだん)の弁護士先生は。

その「勝ち過ぎ」が、報道を通じてチャーリーとイボンヌとの運命を気にかけていた市民の反感を買い、そのミューリエルに対する反感が、チャーリーとイボンヌとに降りかかった「幸運」に結び付いたということは、間違いがないことと思います。

「山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う」ではありませんけれども。

しかし、本当の幸せというものは、巨額の宝くじに当選することではなく、当事者の自分自身と、そして自分を取り巻く市井の人々の善意の積み重ねにあることを、本作は観客に、静かに語りかけているように、評論子には思われます。

本作は、単に悪妻の手をを逃れて(?)イボンヌという伴侶を得たチャーリーのハートフルなラブストーリーというだけではなく、ひたむきに市井に生きる人々のへの「応援歌」にもなっていたと思います。評論子は(解説字幕によれば、本作は、実在のカニンガム刑事とジーナ夫妻の実話をヒントに着想されたストーリーということです)。

なかなかの佳作だったと、評論子は思います。

<映画のことば>
「遅いぞ。」
「私用で遅れると言ったはずよ。」
「給料から2時間分を引く」
「病欠扱いにしてよ。」
「じゃあ、病気になれ。健康なら働くこった。」

<映画のことば>
ツキの悪い日は、笑って吹き飛ばすの。
気が晴れるわ。

(追記)
本作は、故(ゆえ)あって鑑賞することになった別作品『天使のくれた時間』に引き続
き、ニコラス・ケイジの出演作品としても、チョイスしたものでした。

いゃあ、ニコラス・ケイジが、若い、若い。
滅茶苦茶に若い!

そんなことも、印象に残った一本になりました。
評論子には。

talkie
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