劇場公開日 1987年12月19日

「Up your bum!」あなたがいたら 少女リンダ 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Up your bum!

2020年7月11日
PCから投稿

洋画好きならエミリーロイドは世代によっては忘れ得ない女優です。
この一作だけで大丈夫な女優だと思います。
これが公開されるとすぐハリウッドに招聘されましたがWish You Were Hereが最初で最高でした。

無垢を表現できる女優でした。
ふつうの映画でアデルを見たと思って下さい。
役上の奔放、放恣、快活、反撥などが、すべて素のようにあらわれます。
魅力的という言葉を、われわれは安易に使いますが、ほんとに魅力的でした。

アメリカへわたり、ピーターフォークと共演したCookie(1989)もよく覚えています。レッドフォード監督のリバーランにも出演しました。

ただ、ほかの映画のエミリーロイドは、Wish You Were Hereと比べてしまえば、やはりシステムの内側にいるのです。
いわば自由を束縛された小鳥のように見えてしまうのです。

よくパパラッチに遭うのは「あの人はいま」の好適な人物だからです。当時、映画を見た誰もがWish You Were Hereの彼女に恋したからです。
いかに小鳥が自由に飛び回ったか、映画をご覧になればわかる──と思います。

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津次郎