「くだらないよ!しかし、バカバカしくも愛さずにはいられない…!」アタック・オブ・ザ・キラートマト 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
くだらないよ!しかし、バカバカしくも愛さずにはいられない…!
トマトを使った演出が伝説的に面白い!巨大トマトが押し寄せるシーンや、倒れた人の上をちょこまか動き回るストップモーションのトマトたちには思わず笑ってしまいます。
しかし…トマトが人を襲うなんて、勝ち確アイデアのはずなのに、どこか惜しい仕上がり。ストーリーやコメディの押しが少し弱く、「もっとトマトとの戦いを観たかった…!」という気持ちが残りました。まぁ、70年代の笑いの感覚なので、仕方ないかな。
本作のくだらなさ全開の姿勢が、後のB級・Z級映画に大きな影響を与えたと感じます。特に「アイデア一発勝負で映画を作る」という精神は、現代のインディーズや低予算映画の制作にも脈々と受け継がれていると思います。ポロニアみたいなメインモンスターだけ変えて同じような映画撮りまくるアホもいますが…。
映画史において本作は、B級映画の象徴としてだけでなく、「くだらないものが愛される文化」を生んだ原点の一つと言えるでしょう。観る人を選ぶ映画ではありますが、その影響力は無視できないのであります。
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