「古い映画のリバイバル上映なので注意です。」悪魔の追跡 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
古い映画のリバイバル上映なので注意です。
今年319本目(合計969本目/今月(2023年9月度)29本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
まず、90分ほどで1970年代に日本で放映されていたらしい?映画のリマスター版という事情があるので、映像についてはクリアになっていますが、展開まではさすがに変えようがなく、よくわからない部分もあります。
確かに90分ほどの映画なのでストーリーは1つか2つで、その「ストーリーのルール」もわかりやすいのかな…と思うと、カーレース(というか、オートバイレース?)がどうだの、古代文字解読がどうこうといった変な話に飛ぶかと思えば、今度は「謎の踊りといけにえ」のシーンになったりと、理解がかなり変で「この時代の映画はこういうものだったのか…」というように見るしかないと思います(ストーリーが無茶苦茶わかりにくいのも、今となってはどうしようもないため。当然、パンフなどという生ぬるいものは販売されていない)。
また、上記に関係するかどうか不明ですが、セリフの一部が抜けている(明確に抜けている)ところがあります。ここは個人で補うしかないですが、英検準1あれば問題はないだろうと思います。
採点に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.3/ストーリーの理解がかなり難しい)
・ この映画に「明確な一つのストーリー」を見出すのはこれはもう無理では…と思います。ただ、古い時代のリバイバル放映という事情もあるため「この当時はこういう映画が普通だったのね」というように見るしかないと思います。
(減点0.2/一部の字幕がなかったり、誤訳だったりする)
・ 字幕がない部分があることは書きました(準1あればギリギリ補えます)。
謎の文章が送られてくる(映画内では「古代文字」等と呼ばれる)ところ「これは脅迫かしら」という字幕ですが、ここは日本なので、日本の考え方で見る必要が出ます。
すると、刑法上の脅迫(罪)の話をしているのではなく、民法上の強迫(96条)の話をしているのは前後関係から明らかなので(おまわりさんなどはここでは出てこない)、そのほう(民法上の「強迫」)が字幕としては正しいです。
※ ただこの点、誤訳というより、民法では「強迫」、刑法では「脅迫(罪)」と漢字が違うという面倒な部分がリアル日本の法解釈で要求されるという変な落とし穴による部分もあり、減点幅は結構微妙です。
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