劇場公開日 1953年6月16日

「初めて会った時は女でも女優でもなかった」悪人と美女 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0初めて会った時は女でも女優でもなかった

2022年1月26日
Androidアプリから投稿

ハリウッド内幕物でプロデューサーという
人物と仕事と映画ビジネスに光を当てている
(摩訶不思議)
資金調達方法も荒技

グロリア・グレアムが舞い上がってしまう南部美人妻役で
アカデミー助演女優賞を取っていたが
ラナ・ターナーもよかった

変なパジャマなんか着たりして、内も外もどんくさい娘が
色々あって自立し、立派な女優に
それでも二代目剛腕プロデューサーの力量を確認するのは
止められないのか
懐かしさを感じたりもするのか

作家以外は出発点はB級映画からで共に汗水かくが
皆、盟友と思っていたプロデューサーに煮え湯を飲まされる
観客より映画関係者の方が胸が震える普遍的な物語かも

タフなガウチョも巻き込まれたとも言える
また、著名な外国人監督の起用も描かれている

配役、脚本、美術、カメラ、衣装もよかった
古典的名作の風情

映画の始まり方と終わり方もよかったです

ゴージャスな女優となったジョージアの
電話の盗み聞きシーンに
ラナ・ターナーの名前がクレジットされ
それにディヴィッド・ラクシンの名曲がかぶさり
余韻を感じさせなから終わることに私はうっとり

ラナが女優が特別であった時代とその重圧のようなものも感じさせてくれました

jarinkochie