「むしろ閉鎖的組織の中の良心を描いた一本。」アウトブレイク talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
むしろ閉鎖的組織の中の良心を描いた一本。
軍隊という「閉鎖的組織」に対する正義からの反抗という色彩の作品だと思いました。評論子は。
本作を「感染パニックもの」という受け止めは、軍隊を舞台に多くの作品を世に送り出してきた本作のウォルフガング・ペーターゼン監督の「流れ」にも、そぐわないように思います。本作で、この未知のウイルス(秘密裏に開発をしてきた細菌兵器)は、メインではあったけれども、構成要素の一つだったとというべきでしょう。
軍隊という上命下達が絶対の閉鎖的組織の中でも、人の良心(ダスティン・ホフマン演ずるサム・ダニエルズ大佐、モーガン・フリーマン演ずるビリー・フォード准将…そして、爆弾は風に流れちゃったよとうそぶいた、爆撃機の機長(左席操縦士))は存在し得ることを描いた作品であると、評論子は受け止めたいと思います。
そういう視点では、佳作であったと思います。
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