「タイトルなし(ネタバレ)」愛の地獄(1994) りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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美人のネリー(エマニュエル・ベアール)と結婚したホテル経営者ポール(フランソワ・クリュゼ)。
結婚当初は幸せだったが、ネリーが美人であるが故に、ポールは彼女が浮気をしているとの妄想にかられて狂っていく・・・
といった物語。
1964年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーがオリジナル脚本を書き、ロミー・シュナイダー主演と撮影を始めたものの完成しなかった『地獄』をクロード・シャブロルが蘇らせた恰好。
クルーゾーが未完に終わらせたのも道理、脚本に工夫が足りない。
夫の妄念だけで長編映画に仕立てるのは難しく、相当まだるっこしい出来。
良いショットもあるにはあるのだが。
果てしなく続く妄念が映画のラストなのだが、ここを中程にして、夫の疑惑は妄念か、はたまた妻は貞淑なのか浮気性なのか、それは観客に委ねる・・・という方が好みだったかなぁ。
とはいえ、そうなると『羅生門』の二番煎じになるかもね。
なお、劇場公開時のポスターでは、エマニエル・ベアールしかほぼデザインされておらず、これはこれで困ったものかも。
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