ゴーヤーちゃんぷるーのレビュー・感想・評価
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ちゃんぷるーの意味
イジメの対象が変わってしばらくすると、父親がクジラの写真を撮りに行って海で亡くなってしまう。沖縄に着いて、「家出してきたんか?」と親切なおばさん吉田さよ(大城美佐子)に声をかけられ、彼女に家にお世話になるひろみ。しかし、ひろみはアキと名乗り、中学生なのに16歳と偽って住民と接することに。ホスピスに働く母親を見つけ、ダイバーのケンもすぐに見つかる。しかし、心に鍵をかけたまままのひろみはそのまま本当の自分を明かすことなく嘘のない人たちと接するのだ。
ケンムン(武田)はしばらくしてひろみがメル友であることに気づき、ダイビングも教えたり、島を案内したり。だけど、最初は彼にしか心を開けないひろみ。ホスピスの看護婦でもあり、民宿アダンや里親として働く母親(風吹)には名乗らずにいようと決めていたのだ。
父親の死についても無感動のままだったひろみ。人の命について学び、成長していく様子。母親に名乗る感動のシーンもあったけど、ユタという霊能者の存在などが邪魔。グアバを齧るところも良かったのになぁ~ちょっともったいない。
“ちゃんぷるー”の意味が“迎え入れる”ということ。ゴーヤだけでは苦くて食べられないので何でも入れるようになったとのこと。
「ちゃんぶるー」には、迎え入れるという意味がある
映画「ゴーヤーちゃんぷるー」(松島哲也監督)から。
タイトルの一部になっている「ちゃんぶるー」は、
「混ぜこぜにする」という意味があることを以前、日記に書いた。
しかし「かき回す」という意味の「カチャーシー」と
イメージが似ていて、なかなか納得のいく理解が出来なかった。
野菜や豆腐に限らず、様々な材料を一緒にして炒め、
「ゴーヤーチャンプルー」「タマナーチャンプルー」などのように
主な材料の名を冠して呼ばれることが多いことは、誰もが知っている。
今回の一言は、物語と合わせて涙が出そうな定義だった。
母役の風吹ジュンさんと娘役の多部未華子さんが、料理するシーン。
2歳の時に置いていかれた娘が訊く。
「ゴーヤーチャンプルーって何でもありだね、何でもいれてジャーって炒めて、
ちゃんぶるーって、どういう意味?」
やっと逢えた嬉しさを隠せない母が答える。
「ゴーヤーだけでは苦くてとても食べれないけれど、
そこにいろいろなものを迎え入れて炒めると、おいしい味になるんだよ。
ちゃんぶるーには、迎え入れるって優しい気持ちがあるわけさぁ」
このシーンは、正直泣けた。
今度「ゴーヤーチャンプルー」食べる時、しみじみ噛みしめようっと・・。
何でも迎え入れるという、優しい気持ちになれたらいいな。
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