「クサイけど、結構いいです。」LIMIT OF LOVE 海猿 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
クサイけど、結構いいです。
海猿シリーズ最終章。一人前の潜水士になった仙崎大輔(伊藤英明)が、第10管区海上保安本部の機動救難員になっています。
冒頭、なぜか航空機事故のシーンが出てきます。なぜ航空機事故なのか?と言う気もしますが、この映画の本編が海難事故なので、航空機事故なのでしょうか? もっとも、舞台が海上保安庁なので、海難事故が中心だと思うんですけどね。日本はパニック映画は苦手だと思っていましたが、これはそうでもないですね。一級のパニック映画になっています。これでもかと仙崎に襲い掛かってくる困難、絶望的な状況、結構良いです。こんなに格好良く海上保安官が活躍するんだから、そりゃぁ、海上保安庁も全面的に大協力しますよ。
伊藤英明は、まぁ良いとして、時任三郎が良いですね。本庁の救難専門官として鹿児島にやってくる設定なのですが、救難の専門家としての苦悩を良く表わしています。それと、10管本部機動救難隊長(大輔の上司)役の石黒賢は、もう少し露出しても良かったんじゃないですかね。あと、加藤あい。仙崎がまさか・・・というシーンでの環菜(加藤)の「いやーっ!」と言う悲鳴。そしてその後に続く対策本部の沈黙と合わせてですが、何か良かったです。そうそう、あと、伊藤由奈の歌。タイトルが『Precious』とは、この映画のテーマにピッタリかなぁと思います。
いやぁ、泣けます。事故が起きてから下川(時任)がやってくるのが早すぎるとか、婚約者とは言え、環菜が対策本部に容易に入っているところとか、大輔が携帯で電話しているとき、なぜか、対策本部の回線には全く繋がらないとか、突っ込みどころは色々ありますが、それでも、何か知らないけど泣けます。お薦めですっ!
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