「ナレーションなしでぐいぐい引き込む、ドキュメンタリーの秀作」ヨコハマメリー 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
ナレーションなしでぐいぐい引き込む、ドキュメンタリーの秀作
封切り後、2週間前後のタイミングで、今はなき横浜ニューテアトルで鑑賞。
中学時代、本物のメリーさんに話しかけられたことがあっただけに、謎が解けた思いだった。
今作の何が凄いかというと、ドキュメンタリー作品であるのにも関わらず、
ナレーションが一切ない。それで92分持たせているところに、中村高寛監督の非凡さを感じずにはいられない。
DVDも購入し、何度となく見ているが、煌びやかで表層的な横浜ではなく、割と泥臭い横浜の姿が映し出されている。横浜という街を介して、日本の戦後史を雄弁に語った作品である。
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