劇場公開日 2006年3月11日

「荻上直子監督の映画を見るのは初めて。 小林聡美がイメージキャラクターをつとめていたパスコの食パン「超熟」では、 フィンランドロケでかもめ食堂が再現されたらしい。」かもめ食堂 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0荻上直子監督の映画を見るのは初めて。 小林聡美がイメージキャラクターをつとめていたパスコの食パン「超熟」では、 フィンランドロケでかもめ食堂が再現されたらしい。

2024年9月20日
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鑑賞方法:VOD

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動画配信で映画「かもめ食堂」を見た。

2005年製作/102分/日本
配給:メディア・スーツ
劇場公開日:2006年3月11日

小林聡美(サチエ)
片桐はいり(ミドリ)
もたいまさこ(マサコ)

このオーディエンススコアが非常に高い映画を
いつかは観ようと思っていた。

荻上直子監督の映画を見るのは初めて。

小林聡美がイメージキャラクターをつとめていたパスコの食パン「超熟」では、
フィンランドロケでかもめ食堂が再現されたらしい。

なぜかはまったくわからないが、
サチエ(小林聡美)はフィンランドで食堂をやっていた。
たったひとりで。

食堂の「ウリ」はおにぎりらしいが、
丸1か月間ひとりも客は来なかった。

フィンランド語を知らないので
小林聡美がどれくらいフィンランド語が流暢なのかわからないが、
カタコトではなく、日常会話くらいはできていそうだ。

彼女はフィンランド語ができるわけではなく、
セリフとして覚えたらしい。

サチエはある日、本屋でミドリ(片桐はいり)と出会った。
片桐はいりのつけている緑色の腕時計がかっこいいと思った。

いろいろあって、
ミドリはサチエの店の手伝いをすることになる。

別の日、日本からフィンランドにやってきたマサコ(もたいまさこ)。
彼女はロストバゲージ(航空機で送られた荷物が無くなること)に遭っていて、
偶然かもめ食堂にたどり着いた。

彼女もかもめ食堂を手伝うことになる。

閑古鳥が鳴いていたかもめ食堂だったが、
サチエがフィンランドの定番食であるシナモンロールを焼くと、
いつも遠巻きに見ていた主婦たちが
その匂いに釣られて来店し、その日を境に少しずつ客が入るようになる。

そしてかもめ食堂は連日満員になるのだった。

この映画の何がいいのかと問われたら、
キャステングだと思う。

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、
ひとりづつでも稀有な雰囲気をもつこの3女優が織りなすあの雰囲気は他には見つけがたいと思う。

「やっぱり猫が好き」(1988年から1991年)という人気ドラマがあったが、
あれに近い。

エンディングの井上陽水の曲がまたこの映画に合うなあ。

この映画のオーディエンススコアが非常に高い理由は見れば判ると思う。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドン・チャック