劇場公開日 2006年3月11日

「海外の日本料理屋って…」かもめ食堂 kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0海外の日本料理屋って…

2015年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

フィンランドで1人食堂経営をするサチエ。開店してまもなく、1人でムーミンの日本語の本を読んでいたミドリと出会い、家に泊めてあげることにする。ミドリは店を手伝うようになる。また1人でフラリと街に来たが荷物が空港乗り継ぎで行方不明なままのマサコも食堂に来るようになる。現地のフィンランド人との交流などもあり、食堂に関わりながらの3人の日本人女性の様子をふんわりと描いている。

最初にひょんな事でサチエとマサコが仲良くなる様子は、海外に居て故郷が同じ人間同士の不思議な絆が描かれていて笑えた。所々にあるちょっと奇妙でファンタジックな出来事も面白い。ココに出てくる人間はみんな独りなんだけど、寂しそうなようで寂しくなさそう。くっつき過ぎず離れすぎず。そんな距離がいい。女性として観ていても元気をもらえた。

私はアメリカに住んで長いので、ここで営業されている日本食レストランにはたくさん出会ってきた。寂れて汚らしい店もあるし、えらく繁盛している店もある。繁盛している店は大抵、高いお酒やつまみ、寿司などを売る店だ。寿司がない飲み屋もあるが、私はお酒が飲めないので行かない。大抵どの日本料理やにも共通しているのは、メニューが日本で食べられる値段よりもかなり高いということ。この間行ったお好み焼き屋は、お好み焼き一枚20ドル~だった。かもめ食堂のメニューはいくらで並んでいるのか、それが気になった。

しかしどこに居ても美味しい料理は美味しい。そんなお店を私もこおで開拓していきたいなぁとこの映画を観て思った。ちなみにLAにもおにぎり屋がある。

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kalichan88