コント55号 人類の大弱点
劇場公開日:1969年8月13日
解説
町田浩二の原作「詐欺の天才奮戦記」を江古武郎と平戸延介が脚色し、「ニュージーランドの若大将」の福田純が監督したシリーズ第二作。撮影は宇野晋作が担当。
1969年製作/78分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1969年8月13日
ストーリー
大垂欽一は、人並みはずれた才能を悪しき分野に発揮し、当局から“通産省”との異名をとっていた。競輪で金をすられた欽一が、まず最初にカモったのは、署から詐欺係を拝命したばかりの駒形二郎。彼は店員に化けた欽一に三千円をだましとられ、その上泥棒と間違えられて店員に捕まる始末だった。一方、逃げのびた欽一は、知合いの可愛い子ちゃん大門幸子からも、競輪資金をちゃっかり失敬。だが、現実は厳しく、またまたすっからかんにされてしまった。そんなところを汚名を晴らさんと目を皿のように探し回っていた二郎とバッタリ。欽一は、その場をうまくかわしたものの、タバコ詐欺に失敗して、あえなく留置場行き。だが、プロを自認する欽一は、二郎刑事のカツ丼をせしめたうえに、脱出。さらに、被害者一同に罪を悔い改めると見せかけ、まんまと同情金をせしめた。かくして前科一犯、六ヵ月の冷い別荘暮しをつとめることとなった。やがて、刑期を終えた欽一は、颯爽と実社会へ出たものの、彼をつけ狙う二郎に悪事がばれて御用。二郎は欽一を正業につかせようと旭光産業に世話をした。ところが、この社長は給料を払わないために前科者を雇用するのだという。怒った欽一は取締役の名刺を使って外車を失敬。その頃、旭光産業の方では、黒田社長が大あわて、大汚職が露見、そのうえ自動車詐欺までかぶってしまった。欽一は捕ったものの大得意だった。