劇場公開日 1974年9月14日

「右寄りなのか左寄りなのか」あゝ決戦航空隊 あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0右寄りなのか左寄りなのか

2020年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

想像してたよりずっと衝撃的な映画。右翼の大立者児玉誉士夫を善玉に描きつつ(この映画の数年後にロッキード事件が露呈)、厚木事件の小園中佐に天皇の戦争責任を赤裸々に叫ばせるなど、左右どちらの思想に寄っているのかと考え込んでしまった。が、史実に忠実に作ったらこうなるのだろう。
ともかく自分の中では東宝「日本のいちばん長い日」と双璧の映画となった。陸軍の詰め腹代表が阿南惟幾、海軍代表が大西滝治郎ということかな。
出演者が「仁義なき戦い」とあまりにも被るので任侠映画と区別がつかなくなるのが難点。(梅宮辰夫の玉井中佐なんてどうみても悪役です)

あっきゃん
サンディさんのコメント
2020年9月21日

西南戦争の西郷と、本作の大西中将がダブりました。
国家や体制の成長には、虫の脱皮や変態のように苦痛を伴う犠牲が再起動の役割として必要なように感じました。
そして何より、昭和49年(戦後29年目)にこの映画を残そうとした人々の志に感服し、素直に頭を垂れたいと思いました。
今、伝える責任を感じています。

サンディ
サンディさんのコメント
2020年9月21日

西南戦争の西郷と、本作の大西中将がダブりました。
国家や体制の成長変革には、虫の脱皮や変態のように苦痛を伴う犠牲が再起動の役割として必要なように感じました。

サンディ