「戦争で市民が死ぬということ」はだしのゲン うにたん♪(人手不足の業種はつらい)さんの映画レビュー(感想・評価)
戦争で市民が死ぬということ
いくら大義名分や争う理由を声高に叫ぼうと、ただ暮らしているだけの人々が殺されると言う事を教えてくれる。
マンガだから別段史実に基づいてなどと騒ぐ必要もない。
この濃いドラマを淡々と観ればよい。
原作のアラを今さら裁いても仕方ないし、当時はこんな話山ほどあっただろうとは思う。
映画自体も作った時代も時代だから、アニメも粗い感じはあるけど見易いし、変に引いた画面でキャラクターが小さくなる事もない。画面は4:3だから昔々の雰囲気はあるけど、気にはならなかった。
物語は唐突に終わらせる感じではあるが、はだしのゲンの出だしのクライマックスはしっかり映像になっている。
ただ戦後70年以上経過し、喉元過ぎた頃に遠くロシアとウクライナの話が持ち上がった。
戦争など関係ないと言う人も、攻めてくるから準備するべきと言う人も一度振り返ってほしい。
今現在、平和であることに不満を唱えるとしたら理由はなんだろうか?と。
争わずに済む手立てがあるならそれに越した事はない。戦えば犠牲なしに終わる事はないし、恨みは残る。
誰のための戦争か?何で始まったのか?そして誰が始めようとしたか?誰がこの戦争で得をしたか?程度の事は考えた方が良い。
ただ北のミサイル発射や中国の海洋進出など、物騒な話題に事欠かないから、平和ボケしてはならないと言う気持ちもわかる。
そういった暴力や侵略から護る備えあっての心の平和もある。
ハリネズミの様に武装して人との距離を取って生きていくのが当たり前な世の中はごめん被るが殺し合う世界が当たり前になってほしくないと願ってやまない。
争わないで済む世の中になるための方法は本当に難しい
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