「主人公に共感出来ないとつらい」レイクサイド マーダーケース よしさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に共感出来ないとつらい
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私立中学に入学する為の合宿に別荘に集まった3つの家族。そこに現れた主人公の愛人が殺され、主人公の妻が自白するが・・・と言う物語。
東野圭吾原作のサスペンス。原作は未読なのですが、信頼の東野ブランドということあり期待して鑑賞。
でも、外れでした。
役所広司は流石に名優ですが、でもそれだけです。
「真相を主人公だけがなぜ知らされなかったのか?」一番肝心な部分ががそもそも疑問。彼だけが「義理の父親だから」と言われればそれ迄ですが、それなら彼が「離婚間近の妻を庇う」理由もまるでありません。
また、役所演じる主人公は、私には最低の人間に映ります。別居中とはいえ不倫して、娘のための合宿にも遅刻し、そのうえ何の準備もしてこなかった父親。それに対する批判を受けても詭弁のような言い訳で反省しない父親。でも最後には正義を振りかざして熱弁をふるってしまい、映画自体への共感も難しく感じました。
邦画に有り勝ちな一方的な正義感もあって、今回は私立受験に対して批判的な論調ですが、余りにも一方的で辟易します。
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