イン・ザ・プールのレビュー・感想・評価
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【”勃ちっぱなしは、つらいっす・・。”女性には分からないおバカな男の性癖や、数々の強迫神経症の人々の姿を描いた作品。ホント、品が無いレビューでスイマセン。】
ー 私は、奥田英朗の「伊良部」シリーズが、大変好きである。全三作の短編集であるが、強迫神経症になった人々が、精神科医の伊良部を訪れるという基本パターンは変わらない。
特に第2作目となる「空中ブランコ」の中の”義父のヅラ”は絶品である。
何度、読んだか分からないが、とにかく面白い。
で、今作であるが、第1作の「イン・ザ・プール」の幾つかの短編を基に描かれているが、主は「勃ちっぱなし」がメインで描かれている。-
■伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎(松尾スズキ)はテキトーな診察でお気楽に過ごしていた。
だが、なぜか彼のもとには、その不思議な魅力に引き込まれるように患者が次々と訪れる。そしてまた、ストレスが原因による奇妙な病気に悩まされる患者が診察室に駆け込み…。
◆感想
・今作のメインである、何故か”勃ちっぱなし”になってしまった男(オダギリジョー)の困惑したような表情、仕草が面白い。
ー 大変、お下劣で申し訳ないのであるが、流石に不惑を迎えてからは、”滅多にはないが”(あるんかい!と、突っ込まないで・・。)男とは、哀しき生き物であり、”そういう場面になると”勃起してしまうのである。
オダギリジョー扮する男が、”勃ちっぱなし”になってしまい、及び腰で女性と握手するシーンは笑ったなあ。-
・”勃起”・・男が、好きな女性(場合によっては男性)と恋愛関係に陥った際に、”自分の意思とは関係なく起こる”下半身の生殖器官の変化。
ー 有名な話であるが(高校生あるある・・である。)、彼女と身体を交わしたいが故に、彼女を自室に迎えた際に態度は軟化しているが、下半身は硬化し、”コトが終わった際には”態度は一気に硬化し、下半身は軟化している・・。ホント、男って、自分勝手でスイマセン・・。-
<今作は、”勃ちっぱなし”に加え、”イン・ザ・プール”が盛り込まれているが、原作を読んでいないと、面白さは分かるかな・・、と思った作品である、
だが、独特のリズム感と、会話の間で構成した“三木ワールド”が確立している作品ではあると思った作品でもある。>
いい感じ。
あまりにも酷い
森本レオ扮する精神科医の講義から始まる。フェチその他の異常行為。いきなり惹きつけられる。
継続性勃起に悩むサラリーマン田口(オダギリ)もこの病院を訪れる。下半身裸にされたオダギリジョーがまともな人間なので可笑しい。離婚した妻の夢を見たからそうなったのか、落ちてきた広辞苑のページが原因だったのか、とにかく一発抜いたら治りそうな気もするのだが・・・エレクトマンの話に大爆笑。なんとなく志村けんの病院シリーズといった雰囲気のパターンだけど、オダギリジョーのエピソードがやっぱり一番いい。笑いっぱなし♪
ガスを止めたか、鍵をかけたか、強迫神経症って、自分にも経験があるだけに身につまされる思いだが、う~む、この治療は効果的なのかも・・・冷蔵庫に閉じ込められたヤクザの死体のエピソードへのストーリー展開はちょっとやりすぎ。それよりもユニークな治療法を続けたほうが絶対にいい。
プール依存症なんて、実際にはなさそうな感じだが、結局はタイトルの意味もここにあるのかと思えばちょっとがっかり。それよりもラストに流れる「ダウンタウン」でうきうき気分になります。
三木聡迷監督デビュー作品
様々な病気に悩む患者と神経科の伊良部を描いた
のちの迷監督、三木聡のデビュー作品。
勃起継続症のオダギリジョー、強迫神経症の市川美和子、そしてプール依存症の田辺画伯と濃い患者の面々を治療と称し、一切の治療をしないキレキレのイカれ具合で振り回す松尾スズキを主人公に据えた迷作。
傘をさしている人はムカつく、スイミングの休憩時間はムカつくと訳の分からない言動行動を繰り返すも勝手に治る、ドタバタしてたら治ったと謎の名医っぷりを発揮する松尾スズキのやりたい放題さが全開なっている笑。
映画初主演の作品なのに関わらずいつも通りの松尾スズキで、今後続いていく三木聡作品の常連松尾スズキが一切ぶれていないことを証明する作品にもなっている笑。
松尾スズキ
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