8月のクリスマスのレビュー・感想・評価
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ほのぼのと消えてゆく
おかしな映画だ。
意図したものかは解らないが、主人公が不器用過ぎて感情移入に不向き。
主人公が病に侵され消えてゆくというのに、
ただほのぼのとしたイメージしか残らなかった。
BGMなども挿入歌も その雰囲気づくりに寄与している。
哀しさや苦しさや、
主人公の恋愛感情さえもクライマックスを迎えることなく
余韻もなく、ただ消えた。
こう言った映画を卑怯と言うのだ(笑)‼️
無邪気でほのぼの雰囲気
山崎まさよし扮する鈴木写真スタジオの主人鈴木寿俊は死んだ母親を思い出し、自分にもそんな日が来るのかと思っていた。父親とふたり暮らしで友人から見合いを勧められたりしたが、誰かを好きになる事はないだろうと思った。そんな時、関めぐみ扮する小学校臨時採用教師高橋由紀子が写真の焼き増しを頼みに来た。
韓国版のリメイクとの事で観てみた。山崎まさよし主演は意外な感じもあったが主演が張れる俳優でもあったんだね。多少強引なヒロインで女子高生のノリだったけど、こんなに頻繁に来てくれて無邪気でほのぼの雰囲気で良かったよ。しかし好きになった人が病気だったらかなわんね。終活に際し逝く方は良くても遺される方には酷な話だ。ちょい役佳苗の戸田菜穂を久しぶりに観たがいい感じだったね。
ゆっくりと暖かい
お気に入りの場所
オリジナルであるホ・ジノ監督の『8月のクリスマス』があまりにも良い映画なので、どうしても比較してしまう。主人公は鈴木寿俊(山崎まさよし)。父と二人暮し、父から受け継いだ写真館を営むという設定も同じ。ストーリー展開も重要な箇所はほぼ取り入れ、違う点はヒロインの高橋由紀子(関めぐみ)が小学校の臨時教員であるという設定だけであろう。
余計な説明は一切しないホ・ジノ流の撮影手法をも取り入れているように思えるし、編集によって、シーンの切り替えが何となく似ていて、オリジナルを大切にしている長崎監督の思いも伝わってきました。一番好きなところは、おばあさんを中心とした家族写真と一人で撮る写真の意味。そして投石のシーンだ。これらの大事な部分はもちろんこの映画でも見られる。ただ、ラストシーンだけは、広い客層を狙ったためか、わかりやすい演出へと変化させ、由紀子が未来を強く生きていけるだろうと想像させ、安堵感を与えてくれる。
ヒグラシの鳴き声を背景に、縁側でスイカの種を飛ばす兄と妹。年代ものの扇風機。食卓も座卓であり、小津安二郎の世界をも感じさせる。また、寿俊が好きな「お気に入りの場所」では日本の四季を感じさせてくれるはずです。
何しろ、高岡、魚津、氷見、金沢のオール北陸です。見たことある場所ばかりで、感情移入しまくり。映画を観終えてすぐに「お気に入りの場所」へ行ってきました。
当時
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