「登場人物たちの暑苦しさがいい。」サマータイムマシン・ブルース sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 登場人物たちの暑苦しさがいい。

2025年9月5日
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内容については、もう触れるまでもないので、今回はほとんど、個人的な感想文。

公開当時にはあまり感じなかったのだが、今観ると、20年や25年という「時の短さ」を思う。
例えば、机上に「サトラレ」の単行本なんかが置いてあると、「あれ?そんなに前だったっけ」と思うし、劇中の田村が「2030年からやってきた」なんて言われると、「そんな最近っていう設定なんだ」とビックリする。
出てくる役者たちも、真木よう子や上野樹里やムロツヨシなんかは「若いなぁ」とは思うけれど、基本的なところは変わらないし、佐々木蔵之介や瑛太なんかに至っては、ほぼ今と変わらない。
なので、ラストの展開の解釈も、自分の中では、昔と今とでちょっと変わってきた。
昔は、タネ明かしを「そういうことか!」と素直に受け止めて、ハッピーエンドを思い描いていたが、今は、田村は全てを知っていたのだろうと思うし、甲本には改めて「ドンマイ」としか言えないスレた自分w

公開からしばらく時間が経った作品を観ると、当時、既にレトロだったものと、当時は新しかったものの区別がつかなくなるんだなあということも今回の発見。(年をとった証拠なんだろうけど)

テープライター、身の回りでは全く見なくなったが、あのエンボスの手触りや質感を思い出して、懐かしくなり検索したら、まだ売っていてビックリ。ちょっと欲しくなってしまった。

夏の暑さが、役者たちのいい感じの暑苦しさで伝わってくる、やっぱり大好きな作品だなぁと再確認した。

sow_miya
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