「典型的なタイムスリップ物」サマータイムマシン・ブルース いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)
典型的なタイムスリップ物
4次元の絡む映画は、どんなに突拍子もない結論を設定しても、
科学的に未解明なため論理が破綻していることを証明できない。
つまり4次元物にすることで、
適当な浅知恵でも矛盾のないどんでん返しを表現できるし、
無内容の話を複雑で精緻なストーリーに見せかけることができる。
伏線が多いのもこの手の4次元物の特徴。
伏線が罪作りなのは、張り方が雑でもとにかく回収しさえすれば、
視聴者に「つながった!」という納得感を与えられるところ。
この納得感は、単に頭の中のモヤモヤが晴れただけのことなのに、
連発されると作品の完成度が高いと錯覚してしまう。
要は、四次元物は、
誤魔化しや錯覚でそれらしく装っているだけのものが多いということ。
そして、この映画もその域を出ないと思う。
コメントする