「追悼 峰岸さん」理由 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
追悼 峰岸さん
峰岸徹さんはよく見かけてる気がしていたが主にテレビのほうだった。
亡くなられて、映画の出演作をチェックしてみたら自分が観たもので出演されてるのはこの映画とおくりびとだけであった。
でも何年も顔を見てきた気がする。ご冥福をお祈りいたします。目にする画面をたくさん彩ってくださった。ありがとうございます。
さて、肝心のこの映画。原作は映画化前に読んでいた。監督がほれ込んでほぼ原作どおりに作られた。確かに。
残念なのは、原作はおもしろいが、いかんせん登場人物、それもそんなに重要でもない人物にも詳細に枚数を割いてるために冗漫だなあと感じてしまうこと。
で、映画もまさにその通りになってしまった。
しかし全体的にくら~い映像といい、引き起こされる事件への予感とも言うべき
不安が常にまとわりついててものすごく肌感覚的に原作にぴったりなのだ。
ここまで映像で表現してるのも凄いと思う。
あなたは自分の隣人を知ってますか?
自分も何かの歯車がくるってしまったら。
事件はべつにしても、関わった人々と似たような状況に置かれるかもしれないと思うと、なんともおぞましい汗が背中を伝う…。
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