「澄んだ空に舞う回転する翼 切ない青春の日々 遠い日の約束」雲のむこう、約束の場所 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
澄んだ空に舞う回転する翼 切ない青春の日々 遠い日の約束
クリックして本文を読む
「ほしのこえ」に続く、新海誠監督、劇場用アニメーション映画第2弾。
もう一つの戦後の世界、1996年、南北に分断されていた日本が舞台。
かつて北海道と呼ばれていた島の中央に高くそびえたつ塔。
その場所まで、自作の飛行機でとぶことを約束した一人の少女と2人の少年たちの夏。
3年後の1999年、違う道を歩んだ3人が、意外な形で再びその夢に向きあう。
新海誠特有の世界観、美しい地方都市の自然の風景、青春の想い出。
並行世界の歴史を舞台に繰り広げられる物語は、今回も切ない。
音楽による感動も健在。
声優には、吉岡秀隆、萩原聖人という二人の有名俳優を起用。
変わらない朴訥で抑揚を抑えたセリフの吉岡秀隆は、自分は役柄に会っていると感じた。
独特の流線型のデザインと回転翼をもった飛行機が、澄み切った空に、翼を回転させながら優雅に飛ぶ様子が印象に残る。
コメントする