劇場公開日 2004年11月20日

「「これが新海誠のセカイ系か」という驚きの作品」雲のむこう、約束の場所 といぼさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「これが新海誠のセカイ系か」という驚きの作品

2019年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「君の名は」「天気の子」と、新海誠の最新作を2作視聴して勝手に新海誠の「セカイ系」というものを理解したつもりでいましたが、甘すぎました。猛省いたします。

新海誠ファンの知人が言うには、「新海作品の中でも一番セカイ系の要素が強い」と。
ストーリーも単純なようで複雑、世界観も現代日本に近いけど情勢が異なるパラレルワールドのよう。なかなかストーリーの説明がしづらい作品ですね。気がついたらどんどんストーリーが展開していくので、置いていかれそうになります。作品は面白いんですが、難解な部分も多いので一度の視聴で分からないところも多かったですね。

ストーリーは難解ですが、良いところもたくさんあります。特に映像が本当に素晴らしかった。自然描写は言わずもがな、作中に登場する飛行機のデザインも良かったです。
また、キャラクターの関係性や心情の描写が繊細に描かれていて、そういうところも新海作品の魅力ですね。

個人的に一番の問題点は主人公役の声優の棒読み演技ですかね。だんだん慣れていくかと思いきや、最後まで棒読みが耳についてしまって集中力が削がれました。

といぼ:レビューが長い人