美女缶
劇場公開日:2004年10月2日
解説
2003~2004年、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)をはじめ、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した異色SFコメディ。美女が生まれる不思議な缶詰“美女缶”を手に入れた青年と“美女”の恋愛を、キュートに描く。監督は、当時若干26歳の筧昌也。映像ユニット「poos works」で日芸在学中より活躍し、現在はフリーの映像ディレクター、イラストレーター、マンガ家として活動中。同時上映に、短編「ロス:タイム:ライフ」「ハリコマレ!」。
2003年製作/61分/日本
配給:バイオタイド
劇場公開日:2004年10月2日
ストーリー
彼女の仕事の関係で、同棲生活にピリオドを打った健太郎(藤川俊生)は、新居に引っ越して来たばかり。演劇青年だった彼だが芽の出ないまま大学4年生となり、夢を諦め、今まさに就職活動を始めようとしている。何もかも心機一転しようと、彼女(木村文)にも別れを切り出したいのだが、なかなか言い出せずに、ずるずると関係は続いていた。ある日、健太郎は信じられない光景を目撃する。毎日同じランニングシャツを着て何の仕事をしているのかよく分からないブオトコの隣人、富岡(小沢喬)の部屋から、毎朝、美女が出てくるのだ。それも大勢。「彼女?それとも?」。美女たちを見て以来、健太郎は就職活動はおろか何も手につかなくなり、こっそりと謎を探ることに。そしてそのうち、一つの缶詰の存在を知ることになる。その名は「美女缶」。富岡は毎朝たくさんの「美女缶」のカラを、ゴミに出しているのだった。不可解に思った健太郎は、富岡の留守の間に部屋に忍び込み、その缶をひとつ盗み出してしまう…。缶に書かれた「美女製造法」に従って、部屋のお風呂場で美女を製造する健太郎。やがて生まれたのは、美女・美知川ユキ(吉居亜希子)だった。無条件で健太郎を恋人と信じるユキ気に、最初こそ戸惑うものの、健太郎はあこがれの美女ライフを満喫するように。同時に、彼女との仲はどんどん疎遠になってゆく。隣人・富岡も、ユキの存在に疑問を感じ始めているようだ。健太郎とユキの幸福は、いつまでも続いてゆくかのように思えたが……。
スタッフ・キャスト
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大街健太郎藤川俊生
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美知川ユキ吉居亜希子
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彼女木村文
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富岡小沢喬
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「美女缶」ビデオ講師ジョン・ウィリアムズ
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溝上のりへい
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三井繁