予言(2004)のレビュー・感想・評価
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しっかり造り込まれた愛ある恐怖映画
ひさびさにラストで泣けました。
主人公が選んだ最後の選択肢。その安堵に子を持つ親なら、きっと同じ気持ちになるでしょう。
お涙頂戴映画でも、わざとらしいものには涙腺が緩む事がないのに、なんとジャパニーズホラーで泣けるとは …。
キャスト最高です。主役の二人はJホラーで申し分の無いコンビだと思います。
三上のオロオロし、恐怖する様。酒井の悲痛な叫び声。寄り添う姿。
酒井の芝居は元アイドルとは思えません。
二人が組む映画が 今後 造られる事がないと思うと、残念ですが…。
堀北真希も、重要な役回りで出ています。
ALWAYS 三丁目の夕日(2005)の前年、HINOKIO ヒノキオ(2004)と同年の出演作です。今はすっかり大人っぽくなってますが、この当時は本当に初々しい。出番は少ないですけど。
この映画。恐怖映画なので、当然そちらの評価もすべきですね。
残酷な新聞の存在とその理不尽な意図が、次第に不気味感を煽っていきます。
派手なトラップはありませんが、こちらの方が「好み」です。
涙した後も、きちんと恐怖させる事も忘れていませんでした。
私はこの終わらせ方は あまり「好み」じゃないんですが、ホラー的な終焉でした。
しっかり丁寧に造り込まれた映画ですが、一箇所 理屈に合わないシーンも。
【以下ネタバレ注意
曖昧に表現します。気になる自分の目で確認してください。
・研究者のビデオは、ラストのテープがデッキに納まっていたはずですが、発見した時は空のデッキ。(テープをケースに入れて棚に戻し得ないなず)
何か意味があるのか、ずっと気になってしまった。が、単なるミスだったようです。
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自宅(CS放送)にて鑑賞。『感染('04)』と同時公開された“Jホラーシアター”第一弾で、つのだじろうの『恐怖新聞』を原作に鶴田法男監督・共同脚本作。終始、額の血管が気になった“里見英樹”の三上博史、物凄く気張っており、ただただ感心。“綾香”の酒井法子、キリッとした“立原”時はソレなりだが、“里見”時は違和感有り──この人には家庭的な役が似合わない。モタつく展開に起伏の少ないストーリーは少々退屈で、畳み掛ける様なクライマックス迄もたなかった。ただ本作のバッドエンドには或る種の救いを感じた。45/100点。
・導入部『リング』シリーズ('98~)の“山村貞子”のモデルと云われる御船千鶴子が紹介される。またチョイ役乍ら、大好きな高橋洋の顔も拝めた。
・鑑賞日:2012年1月3日(火)
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