「ばかな」バーバー吉野 she'llyさんの映画レビュー(感想・評価)
ばかな
大人の言うことなんか聞くんじゃないぞ。ケケおじさんは核心をつく。お前、お金がなくても、しあわせだろ、とも。昔のあたりまえ、も今考えるとおかしいことばかり。何か理由があった、のかもしれないけれど。大事なのは「見た目」ではないんだけれど。「みんな同じ」でいいのかな?色んな「新しい世界」との出会い、好奇心と戸惑い。「ぼくもホントはイヤだった!」その大合唱に「クソババア!」と叫んでいた息子が思わず涙してしまう素直さ。そこには、反抗しつつも根底の愛情が、親子で共にあった。伝統が伝説になる。時代の流れも人がつくる。でも店を手伝うようになったとうちゃんの髪型は、相変わらず、なのも、また愛情。あっぱれ、吉野ヶ里、遺跡。
波紋→川っぺり、からの監督めぐり、3作目。コメディタッチでありながら、何かを問いてくる。美しい風景と心地よい音楽。20年前から凄い人だった!
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