クイールのレビュー・感想・評価
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何があっても叱らないでください
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映画「クイール」(崔洋一監督)から。
「盲導犬の本質は血統ですよ」と言われるくらい、
普通の犬から、盲導犬を育てるのは難しいらしい。
そんな苦難を乗り越え、最後は立派な盲導犬に成長した
「クイール」の一生を描いた作品である。
私が注目してたのは、最初の1年目の育て方。
生まれて数十日目から1歳までを育てる役割を受け持つ
「パピーウォーカー」という存在があることは、
その後の人生に大きな影響を与えることを教えてもらった。
その基本になる育て方は「何があっても叱らないでください」
「パピーウォーカーの役割は、子犬に人間の優しさを教え、
人間に対する親しみや信頼感を持たせること」らしい。
叱るのは、それを過ぎてから・・そんな風にも解釈できた。
人間の子育てのヒントもここにある気がしてならない。
最初は、親バカと言われようが「何があっても叱らず」、
1年間、愛情いっぱいに育てるから、子どもは親を信頼する、
それを我慢出来ずに、叱る(時には、感情にまかせて怒る)から、
子どもが情緒不安定になり、人間に親しみや信頼感を持てぬまま、
成長してしまうのではないか。
「1歳までは何があっても叱らない」、大切なことだよなぁ。
犯罪を犯す人やいじめをする人たちの1歳までの成育歴、
調べてみる必要があるかも・・。
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