NITABOH 仁太坊 津軽三味線始祖見聞のレビュー・感想・評価
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「三味線を弾く」って相手に合わせるから「騙す」って話まである。すげー。
僧侶が仁太郎と三味線を競い合う場面が登場するが、これは明らかに偽りである。
1870年まで廃仏毀釈があって日本に於いて仏教の宗教弾圧が横行している。
1875年だから、廃仏毀釈後の事だが、僧侶が仁太郎と競い合う事はあっても足蹴りにする事はなかったと考える。
日本の中世の良い所を表したくば、古い物、文化の良い部分をきちんと表すべきだ。
しかし、僕はこのアニメを見るまでは瞽女さんが最下層の女性と思っていた。見て良かったと考える。
なお、高橋竹山は仁太郎ばかりが津軽三味線の元祖だとは言ってない。寧ろ、やはり瞽女さんからのルートのようだ。
「三味線を弾く」って相手に合わせるから「騙す」って話まである。つまり、一般の市民のイタコに対する感情なんだろうね。まぁ、良し悪しはともかく、日本文化の奥深さ。まともに見る人はいないと思うので。
田原坊とアメリカに渡る青年は架空の人物。
南アフリカにまだアパルトヘイト政策が残る時期に、僕は大学に落第して、高橋竹山とダラー・ブランドにハマった。まだ、ラジオカセットテープレコーダーがステレオのスピーカがついてなかった。
タイトルなし(ネタバレ)
最後の演奏シーンは凄過ぎる。ほんとうに胸にくるものがある。
少年時代に病から失明してしまった仁太郎。
鳴り物が好きで尺八を吹く虚無僧に出会い虚無僧になりたいと思うが武士しかなれないという。瞽女(盲目の旅芸人)のたまなの三味線の音色を聴き教えを乞う。母の形見の三味線を手入れして、その技を身につける。
様々なつらい経験をしながらも、支援してくれる人に出会えたりもして技を磨く。イタコの修行をし山籠りして帰ってきた仁太郎、以前は弾きこなせなかった太棹を見事な腕前で弾いてみせる。最後は園遊会で当道座の田原坊との対決、超絶技巧の三味線を披露する。
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