劇場公開日 2004年2月7日

「この頃旬だった田中麗奈と、まだ旬じゃなかったクドカン作品」ドラッグストア・ガール シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この頃旬だった田中麗奈と、まだ旬じゃなかったクドカン作品

2013年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

萌える

何だかんだで楽しめたのは間違いないところなのですが、今のクドカン作品ほどは笑えず・・・な感じだったでしょうか。
各名優達のキャラありきでなんとか笑えた部分はありましたが、脚本の妙で笑えた感じではなかったですもんね。
ただ、こう言った時代を経て今のクドカンがある・・・と考えれば、ある意味感慨深い作品と言えるかもしれません。

まあ笑えたかどうかはさて置き、とにかく主演の田中麗奈が可愛かったなぁ・・・。
ホント、それに尽きる作品でしたね。
おじさん達がほとんどストーカーまがいに恋しちゃったのも、妙に納得の可愛さでした。
止まっていた時計が動き出したおじさん達の心境が、手に取るように伝わってきましたよ。
おじさんが女子大生に恋するのは傍から見たら気持ち悪いですが、自分も年を重ねておじさん世代に近付いてきても若い頃同様に女子大生、いや女子高生を見て普通に可愛いと思うことは多々ありますから、きっと人は成長しない生き物なんだなと、この映画を見て思わず納得した次第であります。

田中麗奈(大林恵子)・・・か、可愛い過ぎでしょう!
この頃本当に旬な感じでしたよね。
Sっ気たっぷりな性格、スポーティーで健康的なミニスカ姿、ヒロインとしてはこれ以上ない存在感を示してくれたと思いました。

柄本明(鍋島)・・・ほぼ志村のコントに出てくるような薬局の主人でしたね。
一歩間違うと寒いと言われ兼ねないところを笑いに変える辺りは、さすがの一言!

三宅裕司(沼田)・・・顔に反して思いのほかキャラは薄かった印象ですが、純粋に女子大生に恋してしまう健気な姿は、気持ち悪いを通り越して何故かちょっとだけ応援したくなってしまいました。
ところであの遺影の顔、変過ぎでしょ!

伊武雅刀(山田)・・・コンビニ?酒屋?田舎あるあるな感じの店構えが何故か妙にツボでした。
それにしても、ヅラの似合わなさ具合がいつもながらに絶品ですねぇ・・・。

六平直政(済念)・・・エロ住職が妙に嵌っていた印象です。
顔からして既にエロい(笑)
住職が皆まともな感性を持つとは限らないってことでしょうか・・・。

徳井優(ジェロニモ)・・・よく分からないキャラでしたが、どの街にもこう言う謎の名物人っていたりしますよね。
久々にジェロニモと言う言葉を耳にしました・・・しかもまさかオチがアレとは(笑)

余貴美子(向井)・・・さすがの存在感でした。
特に対人恐怖症の演技がもう最高でしたね・・・最後はそうなっちゃいますか!

荒川良々(鍋島の息子)・・・いるだけで何故か笑えてしまいます。
大林に男としてほぼ認識されていなかったのも妙に納得のこの安心感は、ある意味絶品。

蛭子能収(客)・・・ほとんど素の演技でしたが、それなのに笑えてしまうのがこの方の凄いところでしょう。
柄本明とのほぼコントなやり取りは結構ツボでした。

ところでこの映画のメインとなったラクロスと言うスポーツですが・・・この映画を見る限りでは正直あまり面白そうには思えなかったのですが(苦笑)
ラクロスの魅力が伝わらない=演出が拙い?
その辺りもちょっと惜しいなと感じた作品でしたね・・・。

シュナイダー