油断大敵(2003)のレビュー・感想・評価
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やり逃げ映画のようになってしまい。
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2017年10月21日。BS日テレで放映された。刑事と泥棒の奇妙な関係や、刑事が妻と死に別れた後の娘の幼児期からその10年後の父娘の愛憎についてはじっくり作られた映画だとしながらも、幼児の娘に嫌われたために別れてしまった婚外性交の女のシーンがなければ良かったのだが、それがあったので評価は著しく下がる。ただ、10年後に泥棒にその女と別れた経緯と娘の微妙な心理を話す。性行為シーンで、刑事はその女に、『責任とりますもんで』と言い、再婚するつもりでいたのを話す。それは少しだけ倫理的な救いとなっているが。それでも婚外性交する必要はない。
泥棒が泥棒になってしまった児童期の心理的経緯と刑事の語りで泥棒がそれを思い出し泣きだすシーンも、現実的なのかどうかはわからないが、泥棒のようになってしまった人は複雑なものがあるのだろう。癒着的な父娘だったが、やがて娘が巣立つ時が来た時の刑事の初老の兆しは悲しいが、そういう終わり方ではない。
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