映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史のレビュー・感想・評価
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殺し屋vsのび太はカット
超空間事故によってのび太の部屋の畳とどこかの宇宙を漂流する宇宙船の扉が繋がってしまうところから本作は始まる。日常と非日常がシームレスに接続されるワクワク感でいえば本作がピカイチな気がする。
宇宙船の持ち主であるロップルとチャミーは未開の新惑星・コーヤコーヤ星に住み着いた開拓移民。とはいえ彼らはアメリカ人のように木々を燃やしたりインディアンを殺したりといった手荒いマネはせず、自然との調和の中で生活を送っている。彼らが一年に一度やってくる大洪水をあくまで年中行事の一環として甘んじて受け入れているあたりからもそのことは明らかだ。
しかし開拓移民たちより後に市街地にやってきた悪どい巨大企業・ガルタイト鉱業は、開拓移民たちが住まう地区に点在する鉱石ガルタイトの独占を目論み、あらゆる手段で彼らを排除しようとする。暴力はもちろんのこと、人質を取ったり殺し屋を雇ったりとマジでやることがえげつない。
開拓移民たちはドラえもんやのび太たちのことを「スーパーマン」と呼び、彼らに助けを求める。なぜスーパーマンかというと、コーヤコーヤ星は地球に比べて重力が非常に小さく、のび太が繰り出す軟弱パンチでさえ暴漢を一発KOできるほどだからだ。
のび太は開拓移民たちのために戦うことで、地球世界では決して満たされることのない自己肯定感を存分に満たす。のび太とコーヤコーヤ星の間に結ばれていたものが、果たしてロップルたちとの純粋な友情であるのか、はたまた共同体防衛とちっぽけな自意識の等価交換であるのかが不明瞭なあたりが怖い。
唯一残念だった点があるとすれば、原作において山場となる殺し屋ギラーミンとのび太の射撃一騎打ちのシーンが丸々カットされている点だ。ギラーミンはただならぬヴィランぶりを見せつけた割にはあっさりとした最期を迎える。
良くも悪くもラストバトルがヌルッと終わるという展開は以後の劇場版ドラえもんにおいても引き継がれていくことになる。物語の初動でいえば『クレヨンしんちゃん』以上なんだけどな…
35点
映画評価:35点
少年の乗る宇宙船とリンクした事で始まる物語。
その少年はコーヤコーヤ星の住んでいて
悪い大人たちから立ち退く様に追い回されていた。
コーヤコーヤは小さな惑星で
地球より重力が少なく、空気がとても澄んでいた
そのため、のび太はスーパーマン並みのスペックを持つ事となる。
こうして少年たち星の住人を助けたのび太は
本当のヒーローとなるのだった。
今作において
しずかちゃんや、ジャイアン、スネ夫はオマケ
単調だし
子供向け。
開拓要素もあんまり感じなかったですし、
私が今観るには物足りなく、
少し残念だったかな。
【2020.9.11観賞】
・ロップル
・チャミー
・クレム
のび太の切なさがよくわかる長編
平の回に一番近い長編。なのでとても地味。
ジャイスネしずかの登場の仕方も映画版ぽくない。
しかし、地球ではダメのび太がコーヤコーヤ星では受け入れられ、必要とされる。地球よりもコーヤコーヤ星に自分の居場所を見つける、という。なんか、のび太の切なさがよくわかる長編。偶然繋がった、遠い星の友情もロマンチックで良い。
ただ、ラストは原作漫画からは変えたみたい。原作はギラーミンとのび太が一騎打ち、それをみんなが見守るシーンがある。これがかっこいいのに端折ってる。
タイムふろしきは風で破壊装置の上に乗って、偶然助かる、という流れだったと思う。この偶然というのを作者も直したかったのかな。。
悪知恵ってのはコンピュータじゃ弾けねえぜ
うる星やつらのテンちゃん役の杉山佳寿子さんの声が好きなので「だわさだわさ」聴けただけでも結構満たされてしまう。
見所はのび太ガンマンでしょう。
絵から内容から時代が感じられる映画。
のび太、覚醒
宇宙の惑星、コーヤコーヤ星の命運をかけ、悪の組織ガルタイト軍団と戦うのび太たちを描いたドラえもんシリーズ第2作目。
子どもに対して殺し屋を雇うなどのかなり物騒な組織に対して、重力の違いという孫悟空も真っ青のパワーワードでコテンパンに叩きのめす痛快なのび太たちが楽しめる今作笑。
のび太たちがコーヤコーヤ星に通い始めて1年近く経ったという情報が出てきて、ドラえもんって時間の概念あるの!?と軽く面を喰らった笑。
のび太の数少ない特技の一つ射撃を劇場版初お披露目などのある意味重要な作品。
新版(2009)より良い!!
映像は流石に古いですが、のび太の誰とでも仲良くなれる親しみやすい性格と、コーヤコーヤの家族との近い距離感を感じて、新版(2009)より遥かに良い内容だと思います。映画ドラえもんの中では標準的な面白さだと思います。普段「さん」付けのしずかちゃんが「のび太くん」と呼ぶのが新鮮です。
自宅と宇宙船が繋がるって発想は面白いけど、“どこでもドア”使えば...
自宅と宇宙船が繋がるって発想は面白いけど、“どこでもドア”使えばいいじゃん!と思う。SF的な部分ではもうひとひねり欲しいところだ。重力が違うからスーパーマンになるというのもいいけど、そうなると体の異常も起こるはず。まぁ、夢があっていいとは思うが、拳銃を使うとか、暴力には暴力ってところが好きじゃない。
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