ドライ夫人と亭主関白

劇場公開日:

解説

流行歌手から監督に転向した近江俊郎が製作、原作(“小説の泉”所載)、脚本、監督、出演を兼ねた音楽喜劇。脚本は作曲家の米山正夫が協力、撮影は「女護が島珍騒動」の杉本正二郎。主な出演者は「角帽と女子大三人娘」の高島忠夫、「関八州大利根の対決」の前田通子。ほかに宮城千賀子、坊屋三郎、柳亭痴楽、島倉千代子、白根一男など。それにコロンビア・トップ、ライト。

1957年製作/67分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1957年3月20日

ストーリー

池野金助はフジ洋装店の亭主だが、女主人のカメ夫人に頭が上らず店の女の子アケミのお尻をなでてはどやされている。二階ではモデルの通子夫人のために五橋日也が朝食の支度中。夫人たちが外出したあと亭主たちは「ドライ時代とはいえ、女房は牛馬の如く又セパードの如くしつけるべし」と怪気焔をあげ女房達に反抗して家出をはかるが行くアテもない。一方カメ夫人が信心している真平教の教祖は子供に軽くあしらわれるシロ物。金助もアクロバチック式書道院の神武以前と神武以来を訪ねて相談する。ある日、金助の所へ爺やが訪れ先代が巨万の富を残していることを告げる。一同は前祝いにキャバレーに出かけ白根一男と話ができて大喜びだったがやくざに因縁をかけられ、東条秀樹なる男に助けられる。彼は日也が歌手志望ときいて古賀政男を紹介してやるという。レコード会社へ行ってみると向うは狐につままれた様子。東条は誇大妄想狂だったのだ。しかし日也はテストに合格し有望視される。が東条はその夜目ぼしいものを全部かっ浚って逃げてしまう。さて金助は遺産の発掘にとりかかったがでてきたのは二十年前の通帳で、計七千八百円。カメ夫人の眉がつり上ったがその後から何と小判がでてきた。「美人社長祕書募集月給十万円他」の広告にある日、店の前に数百人の美女の列が並んだ。社長の金助は美女を眺めてエツに入る。中でも一番の美女を見つけるが、何とこれが着飾ったカメ夫人なのにガク然。しかしこれから洗たく、掃除など家事一切をしますとカメ夫人に確約させて二人は円く納った。一方、二階の日也も吹込でお出ましだが、人気者の亭主が心配なのか通子夫人は浮気封じに日也をつねることを忘れなかった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く