「 肺浸潤を病んで祖父母の土地・宮崎県霧島に疎開して来た中学生が見る...」美しい夏キリシマ La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
肺浸潤を病んで祖父母の土地・宮崎県霧島に疎開して来た中学生が見る...
肺浸潤を病んで祖父母の土地・宮崎県霧島に疎開して来た中学生が見る敗戦直前の日本の姿を描く物語です。
爆撃も銃撃も死者の姿すら出て来ないのですが、戦争は不幸ならざる者を一人も生まない事を一つ一つ具体的且つ細やかに描き、「戦争でみんな苦しんだ」という単なる被害者映画以上の深みに迫ります。カラバッジョの「キリストの埋葬」の絵をモチーフに天皇制を問う場面は現代の日本映画では描く勇気もないだろう。
主人公の少年の目許が柄本佑に似ているなぁと思ったら、その通り、まだ15歳のご本人でした。
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