劇場公開日 1993年12月25日

「90年代の時代感・空気感を存分に」海がきこえる ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.090年代の時代感・空気感を存分に

2025年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この手のジブリ作品は観たことがなかったし、
劇場で観れる機会もそうそうないなと思い、鑑賞した。

90年代の文化ビジュアルが私の年代には刺さる。
FMラジオとかFM雑誌とか特に、自分もよく聴いたし読んでいた。

杜崎と里伽子の恋模様は直接的な言葉ではなく二人の距離感で表現している。
それが良かったりする。特にホテルの1室に一緒に泊まるところなんて
リアルタイムで観ていたらドキドキしただろうな(寝どこは別なのだが、それが後々キーになっているのも面白い)。

ヒロインあるあるの学校での浮き方、
里伽子の言動・行動が突拍子なく感じるが、行動の背景がわかるとなるほど!となる。

ただ、演出かもしれないが里伽子(坂本洋子)のセリフの棒読み感が気になるし、
坂本洋子によるエンディングの歌唱力も気になった。え!?これ大丈夫か!?と思ったもん。

今の季節柄、
夏を感じられるテーマだったり、作品そのものの空気感が
当時だと相当にオシャレな感じがする。
今観ても古臭くは感じなかった。

それにしても、杜崎・里伽子双方のビンタシーンは強烈だった。
これは今のアニメ作品で表現しているものを観たことがない。
これも時代ゆえできた表現なのだろうか。

ラストが実に味のある〆方をしていて、私は好きだ。

ひでちゃぴん
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。