海がきこえるのレビュー・感想・評価
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コドモな里伽子と、大人な拓
え、「海がきこえる」トップにある…
いま渋谷で上映してるんですね。
行こうかな。大大大好きな作品です。
何十年レベルで観ていないけど、記念に思い出しレビューします。
勘違いしてる所あったらごめんなさいm(_ _)m
東京生まれ?育ちの里伽子は、親の都合で母方の実家なのかな?高知に引っ越し、転校。
親の都合というのは、父親の不倫?だっけか。
家族愛を受けることが出来ず、東京も好きだったけど、仕方なく田舎へ行かなくてはいけなくなった里伽子は、当然不本意だし、馴染もうとする気はなかった。子供なのだと言われてるような気にもなったかも。でも、父親からの愛情を欲する里伽子は、どんなに背伸びをしてもコドモ。「私は東京の人間よ?」と、高知の人たちから一線を置こうとする姿勢と、またワガママぶりが、切なくいじらしくかわいい。
拓は、逆に純朴で気遣い屋で、とても大人。里伽子のワガママに振り回されるのが楽しそうだった。しかし、里伽子のコドモさ加減によって、里伽子が拓の親友「松野」を傷付けた事は、拓は許せなく、里伽子と拓は口をきかなくなる。松野はその一件で、拓自身も里伽子に惹かれていた事に気付き、また同時に拓は自身の恋よりも、親友に気を遣って身を引いた事に気付く。松野は、拓に遠慮したことを怒り、絶交。拓はなぜ2人から殴られなきゃいけないのかわからず、イミフ状態。3人はバラバラになったまま卒業、それぞれの道へ。
数年後、大人になった里伽子は、拓の大きな愛に包まれていたこと、自分はコドモだったと自覚するほどに成長。拓は、同窓会の知らせにて、過去に思いをめぐらせ、高校時代、里伽子に惹かれていたことをやっと自覚し、松野が怒った理由も理解する。そして、里伽子と拓、大人になった二人は再会。やっと2人の物語がはじまる―。というところで、エンド。大人になった、といっても振り回されるんだろうな、そうでもないのかな、というニヤニヤ余韻に浸る。
「女の子」は、ワガママなのが本当にかわいいと思う。かわいいと思えるのは、受けとめてくれる拓がいるからですが(*´∀`*)
この作品は恋愛もののジャンルですが、ヒトの成長が繊細に描かれていて、
「この感情わかる〜」「あるある、わかる」っていう共感がハンパないです。
私が初めて観た時は、理香子たちと同じ高校生でした。その時の感想は「わかるッ、いじらしいなぁ、くっついちゃえよぅ」と、なりました。
おばちゃんとなって今振り返ると、更に加えて「そうやって人は大人になっていくんだね〜」と、ヒトの、大人への階段をのぼる過程が愛おしくなりました。自分も誰しもが、そんな時間を持っているんだなぁそれが「青春」の時間なのかも、と思いました。
ん〜、、、けど、自分の「青春」を愛おしくは思えないかも(笑)まだ私は若い(幼い)のかな(笑)それ以前に、納得のいく結末に出来なかったから、の気がするけど。まぁそれも含めて「青春」なのかも。
そんな、自分史をもつい振り返ってしまう作品(笑)
大人になって観てみるとすごくいい
大昔にレンタルビデオで観た時(中学生の時かな)は、そこまで強い印象を持てなかった作品だった。スタジオジブリの作品としては他のものとは毛色が違うからだろうけど、今観るとすごくいい。スクリーンで見たせいもあるだろうけど、大変新鮮な感覚。冒頭の吉祥寺の駅のプラットフォームの雰囲気が懐かしくて、作品世界にいきなり魅了された。東京と高知を舞台に描く10代後半の青春映画だが、当時の等身大の男女の機微を捉えた脚本とアニメーションの繊細な芝居ですっかり引き込まれてしまった。
主人公の視点で展開される形式で、ヒロインが何を考えているかわからずに主人公をガンガン振り回していく。でも、なんか嫌じゃない。回想形式で語られるからというのも嫌じゃない理由の一つなんだろう。終わって観ればいい思い出、というやつだ。テレビのトレンディドラマのように劇的な展開はないのに、心に居座り続ける心地よさがある。
青春映画としては恋愛が成就しなかったので「ほろ苦い」系になるんだろうけど、全然苦くない鑑賞体験なのがいい。かけがえのない瞬間は、それだけで貴重であるということをすごく説得力もって描いているのがすごい。
飛躍のない物語はおそらくジブリらしくないと言えるんだろうけど、こういう地に足ついた人間ドラマをきちんと描けるのも日本アニメの魅力だ。
高校生の未成熟さ
登場人物はみんな、自分の感じたことや気持ちにまっすぐだな〜と思いました。
高校生ならではの未発達さや未成熟さがあり、他人の気持ちに十分な配慮ができないことが原因で軋轢が生じていました。
りかこは強い芯を持っており、土佐の全体主義にも染まらない強さがありましたね。
自身の家庭が複雑で気持ちが不安定になっていたのでしょうか、杜崎くんを振り回したり松野くんに酷いことを言ったり、他人に配慮できない一面もありました。
ただ、まだ10代だし自分の気持ちに折り合いをつけて他人とうまく付き合っていく、なんて簡単にはいかないですよね。
あとはもう土佐弁たまらない。たまらない!
ジブリの人物はとてもとても魅力的ですよね〜。
個人的には杜崎くん派でした。かわいくて素直でシュッとしててかっこい〜!クラスにいたら絶対好きになってしまう〜!!
放課後、運動部の声が響く無人の教室や、男女で分かれている体育の授業で気になる子をチラチラ見る感じ。
高校生たのしいね〜!当時の気持ちを少し思い出しウキウキしてしまいました。
静かな余韻
たった72分の映画ですが、好きなジブリ映画の上位に入るお気に入りです。
物語は終始普通の日常ですが、心に残る名作だと思います。
昔テレビで観て以来、20年ぶり位に初めて映画館で鑑賞しましたが、やはり良いものですね。
さわやかな絵柄で中和されていますが、リカコが他者に対する接し方が、妙にリアルで生々しく感じました。今まで接点のなかった男子に、唐突に愛想よく話しかけお金を借りる。
借りたら後は知らんぷり。協調性になさから来る女子同士の対立。
リカコの勝手な振る舞いに苛立ちつつも、女子に話しかけられまんざらでもない主人公。
リカコの事情を知り同情や共感もありながら、それでも特別に親しい関係になる事無く高校時代はあっさり終わる。
ぶつ切りのエピソートの連続が、卒業後に思い出の中で再編され、好きだったんだと互いに気づく。そしてラストの駅のホーム。
派手に盛り上げる事もせず淡々とした描写が、鑑賞後の余韻を深めてくれました。
何年か経って、また観てみたい映画です。
杜崎、がっかりだぜ
リバイバル上映で令和7年にして初めて鑑賞しました。
杜崎、、松野への気持ち分かるよ、、と思ってたら
最後に武藤が好きとか言い出して大横転。
それまでは星5でした!!!
良かった!!
15年ぶりくらいに観た
大人になって改めて見ると、思春期の良い意味の若さや痛さ、スマホも携帯も無かった一昔前の日本がそこにはあって学生時代に見た時よりもノスタルジーを感じた。
ヒロインについては賛否両論あるとは思うけど、あれくらいの年頃にありがちな自分勝手な女性像がよりリアルに描かれてて、最近のラブコメアニメのテンプレキャラに染まってるZ世代には多分響かないだろう。(笑)
まさにノスタルジー
氷室冴子は無双
「氷室冴子」
この名前を見聞きすると胸に甘酸っぱい思いが広がる、ある程度の年齢以上でそんな女性は多いんじゃないだろうか。
そんな氷室冴子の「海がきこえる」がリバイバル上映されていると知って駆け付けました。
正直なところ、序盤過ぎからもういろいろな思い出が浮かんでは消えて集中して見ていられない笑
当時、彼女の作品はクラス中で貸し借りされていて私も寝る前に読み始めたら止まらなくなって夢中で読んでたら明け方になっていたこと。
小説の感想を友達同士で手紙!を書きあって授業中にこっそり回し読みしたこと。
放課後のシェーキーズでピザを片手に語り合ったこと。
その当時の友人の何人かとは長い年月のうちになんとなく疎遠になっていきました。
けれど今回の私のようにこの作品のリバイバル上映を知って今頃どこかで同じように見ているかも・・・なんて顔がちらほら思い浮かび。
そんなめくるめく思い出に浸っていたら、映画は唐突に終わってしまった。
あれ?上映時間短いのね?
しかも、原作のラストってこんな感じだったっけ??
っと、原作のラストを思い出そうしたけれど、なにせ読んだ記憶が昔過ぎてよく思い出せない。
めくるめく思い出も、年月の流れの前には心もとないものです。
なんか、映画の感想全然書いてないね?笑
ジブリ作品であることもガン無視ね?
もちろん絵はジブリそのものですが、今回そこは私にとっては重要ではなかった。
ま、正直なところ、思い出補正全開であることは承知の上で、映画よりも原作の方がずーーーっとよかったとは思った。が、原作の思い出分の下駄を履かせて☆5です。
映画としての冷静な評価ができていませんが、そういうこともあるということでご容赦。
高校生大学生のピュアな恋愛模様をエモい気持ちで鑑賞していましたが、私自身はもう氷室冴子が亡くなった年齢の方がずっと近い。
闘病をされてからは目立った執筆活動はなかったけれど、もし仮に彼女が今も生きていて作家であったら今ならどういう作品を書いてくれたかな、そんな想像をしながら帰りました。
高知ノスタルジー
今回リバイバル上映を観た。
たまに画面の白枠が太くなって画面が小さくなるのには違和感があったけど、内容は素晴らしかった。
中高一貫の私学かな。真面目だけど、教師に物申す勇気のある男の子が2人。
松野も拓も、そんなところがすごく魅力的。
対してりかこはとんがっている。ものすごくワガママ。それはないだろうと思わせるセリフや行動のオンパレード。
でも美人だし、都会的で、強さがあって、こういう女の子に惹かれる男子がいるのもわかる。
りかこがこんなにとんがって、高知に反発しているのは、両親の離婚に対して強い悲しみと怒りがあるからだろう。
この映画は何より音楽が好きだ。
何度も繰り返される透き通ったメロディー。そのメロディーの中で、りかこの悲しみや苦しみが描かれる。
りかこは拓にだけ、素の自分を見せてワガママ三昧で振り回す。
拓には面倒見のよさとあたたかさ、懐の深さがあったからだとおもう。
強い高知のイントネーション、重厚さを感じる校舎、焼却炉があるゴミ捨て場、混み合う小さめの空港、高知城、未成年飲酒、全てに感じるノスタルジー。高知県には行ったことがないのに、ものすごく懐かしい。
高校生活の最後、りかこと拓、拓と松野は仲違いをしたまま卒業し、それぞれバラバラに進学する。そして2年が過ぎた。
そういうお話。
そのたった2年で、実家を出て、新しい土地に慣れて、車の免許をとったりして…皆大人になっていく。
テーマソングと同じ。
透き通った、煌めいた青春。
合わなかった
ノスタルジックな空気感はとても好きだったが、キャラとストーリーが合わなかった。
私は普通に感情移入できて分かりやすいストーリーのほうが好きなので、我儘すぎるリカコがなぜ松野にも杜崎にも好かれたのか理解も納得もできず、そのモヤモヤを引きずってしまった。
納得はできなくてもいいんだけど、理解はできるように、「あ〜この瞬間に好きになったんだな」と分からせてほしいんですよね。リカコの我儘さを上回るような魅力を描いてほしかった。
結局、性格なんて関係なく、美人だから好きになったってことですかね?
だってリカコの振る舞い、美人じゃなかったら普通に終わってるじゃんと思ってしまった。これは私が女性目線だからで、男性から観たら「そりゃリカコ好きになっちゃうよな〜」と杜崎松野に共感できるんでしょうか。
松野は大人っぽくて落ち着きがあって、とても魅力的な人だと思った。こんな聡明そうな人が顔だけで好きになるというのもイマイチ納得できず。まあリカコに他の魅力を感じてたのかもしれないけど、それが描かれてないからモヤモヤしてしまうんですね。
Z会用2分CM「クロスロード」のような
へー、こんなのをジブリが出してたんだ、とクレジットを見たら1993年の日テレ開局40周年のTV映画だったんですね。ちょうど人生最多忙期でTVなど全く見ていなかった頃なので知らない筈だ。学園もので、原作はあのコバルト四天王の氷室冴子さんなんですね。登場する主人公の高校は、ちょっと裕福な家庭環境を臭わせ、登場するヒロインもそこはかとなくブルジョワ的。そのあたりの彼と彼女と友達の関係は、話が進むにつれて庄司薫さんの小説っぽい雰囲気が漂い、新開誠風のシーンが展開されていくような。劇中、FMエアチェックでカセットテープや雑誌FMファンが出てきたり、妙に自転車がリアルに描かれてて、そのころ流行ってた日東のドロップハンドルでユニバーシアード101が付いてそうなスポルティフに乗って主人公が走って行くとなつかしさで一杯に。
妙に説明っぽい脇役のセリフと、妙に大きな音声(劇場のボリューム設定が間違っているのでは?と思うほど大音量)が文字通り耳に付いたのでー0.5しましたが、新開誠さんのZ会用2分CM「クロスロード」のような”大学受験生応援”のノリを感じる映画でした。
若いってイイな(笑)
青春は、身勝手で我儘で理不尽。
去年あたりに一館だけで再上映されていた本作、
今年になってまた映画館で見られるということで鑑賞。
初めて見た人はきっとこう思うだろう。
『ヒロインのどこがいいのかわからない』
『主人公かわいそう』
『自分勝手な人間ばかりだ』
まったくもってそのとおりだと思う。
そしてそこがとてつもなく現実的で
この作品を愛する理由へと繋がるのだと感じた。
私が学生だったころ、
『それ』は果たして大層な人間だっただろうか。
自分自身の学生時代を思い返してみても
ムダな見栄をはり、意味のないウソをつき、
弱いくせに強がって、いつだって自分本意だ。
しかし私が大人になるにつれて思い出は美化され、
あたかも元から常識人であったかのように思い込み、
その時ホントはどう考えて生きていたかなんて忘れてしまう。
高校生なんて無知で未熟で未発達。
そんな姿をスクリーンを通して見せられると
『なんて身勝手なんだ。我儘なんだ。酷い人間だ』
と、どうしても思えてしまう。
それは一人の成熟した大人として
未熟な彼らの姿を見ているからで
ある意味『自分が大人になった証拠』なのかもしれない。
ヒロインに関してもきっとそう。
『なんて自分勝手で厚かましい女なんだ』、
おそらく視聴者がそう思うように作られている。
そしてそれはとても現実味がある。
美人でスポーツも勉強も出来て、
東京にいる時は友達も彼氏もいたのに
親の都合で来たくもない地方に連れてこられた女の子。
そんな子が皆に愛想を振りまいて優しくするだろうか。
クラスに馴染んで皆から好かれるだろうか。
多感な思春期にそれを易々とこなせる子がいたら
かなりの世渡り上手である。
ヒロインの武藤はどこまでも身勝手。
傍若無人で周りの気持ちを考えられないただの子供。
まだまだ子供の延長、もしくは途中でしかないのだ。
そしてそんな武藤は歳を重ね、
きっとあの頃の自分をとても恥じて、とても悔いている。
『武藤は良いヒロインだ』と思う人は
そういう人間味あふれる所に惹かれているのかもしれない。
今作は大人が忘れてしまった『リアルな青春』を
嫌でも思い出させてくれる。
薄れた記憶を無理やり引っ張ってきて
否応なしにたたき起こしてくれる。
主人公があまりに大人すぎて浮いているくらいだ。
青春なんて実際はキレイなものではなく
カッコ悪くてみっともなくて、今思い出すと
顔から火が出るほどどうしようもなく恥ずかしい。
だからこそこの作品は愛されるのだと思う。
レトロ感がとても良い
とても懐かしい。
胸がキュッとなった。
懐かしすぎて、あの頃に少し戻りたい気持ちにもなり、目がうるんだ。何十年も、こんなに時間が過ぎてしまったのだな…としみじみ。
ジブリ作品、知らなかった。
1993年、日本テレビ開局40周年記念番組として製作されたテレビ向けのスペシャルアニメ。
よくこの淡々としたストーリーをテレビで放送したなと思う。万人うけはしなかったのでは?私はとても好き!この作品を好きな人は、きっと細やかに人の感情を思いやったり、感情移入しやすい人なのではないかしら?表面的な出来事だけではなく、行間を読む…みたいな。
あの頃、SNSがあれば、もっと広がったかもしれない。あの時代に生きていたのに、私はこのアニメを全く知らなかった。だから、今回リバイバル上映を観ることができて、本当に良かった!原作本も読んでみたくなった。
レトロ感が良い!現代のアニメはとても美しいことに驚かされるけれど、このアニメのレトロな雰囲気、リアル感のない背景も、それがまた良い!サッカーのシーンでピクトグラムに出てくる人のような物が動いてるのも、違和感なく見れた。
このレトロ感。懐かしさ。
ああ、遥か遠い、高校生の頃を思い出す。まさにあんな感じだったな。
今のように携帯もLINEもない。
連絡は家の電話、外からは公衆電話。
スポンサーの関係だろうけど、
スプライトとカセットテープ。
先生と生徒のやりとり。
親友との会話。
体育の時間や部活で、好きな子を目で追うこと。
くだらないことで仲間はずれにされる(高校ではなかったけど、中学生の頃はあった)。
でも卒業して少し大人になると、あの頃は懐かしくて、ケンカしたり嫌いだったり、そんなことどうでもよくなること。
昭和の高校生はビールもタバコも経験していたこと。体育祭や学祭の打ち上げで、飲食店で普通にビール飲んでた。家でも。
そして、女の子はコークハイ。
初めて口にするビール以外のアルコール、コーラとウイスキー。里伽子がコークハイで真っ赤になってるところ、可愛かったな♪
ああ…懐かしい。
里伽子が松野に、
「高知も嫌いだし、高知弁喋る男も大嫌い!まるで恋愛の対象にならないし、そんなこと言われるとゾッとするわ!」
と言った時は、うわっ、ゾッとするは傷つくよ〜って思ったけど、そこも10代っぽいなと思った。簡単に傷つく言葉を使ってしまうし、ちょっとしたことで傷つく。いろいろと免疫がついていないし、いろいろと浅はかだ。
里伽子のワガママさは、10代だからこそ!複雑な環境でとてもナイーブなのだ。いろんな受け取り方があるだろうが、この感覚がわからない人と私は本当に感性が違いすぎるんだろうなとしみじみ感じる。
高校生の頃、自分はもう大人だと思っていたけれど、やはり考え方はまだまだ子供だったなと今は思う。10代の頃の身勝手さや子供っぽさ、なんであんなにこだわってたのだろう?とか、そんなことを思い出させてくれる、とてもナチュラルな映画。
拓が里伽子にビンタされた時、お返しに里伽子をビンタするところは嫌だった。「ゾッとする!」はひどいだろ!って里伽子に言ってほしかった。それに、どういう状況であれ、女性に手を挙げるのはいかがなものか。私は嫌だった。現代ではそれも、男とか女とかの男女差別になるのだろうか?
東京のホテル。
私が初めて東京に遊びに行った時、母と2人で泊まったホテルが新宿のハイアットリージェンシーだったから、懐かしい!ってなった!部屋の窓が足元まであって、新宿の高層ビルに囲まれ、東京ってすごい!って思った。夜景がとてもキレイだった。夜中にルームサービスで母と食べたお茶漬けがとっても美味しかった。
何もかも、遠すぎる思い出。
書き留めておかないと、忘れてしまう記憶…。
そんなことを思い出させてくれた映画だった。
里伽子の標準語と高知の方言の対比がとても良い。ちょうど朝ドラ「あんぱん」の舞台が高知で、方言が親しみがある。男性の使う「〜にゃ」が好き。かわいい♪
標準語って地方の人からすると、なんとなく冷たく感じる。温かく感じる方言。主人公の描写にも上手に重なって。なんで、高知弁をバカにしているという感想になる人がいるのか…?バカになんてしてないよ。人物像とストーリーととてもマッチしているのにな。
ああ、このいろんな想いを書き留めたいけど、うまく書けない。ただひとつ、私は好きな映画だったということ。
曲もとても良い!サントラ聴いてます!
ケータイやSNSで便利になった現代に生きるこのアニメの中の登場人物の年代の若い人たちは、どのような感想を持つのだろう?
このアニメを大きなスクリーンで観ることが出来たことに感謝。
ありがとうございます。
ジブリなのは絵だけ
高知弁
全67件中、1~20件目を表示
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