陰陽師IIのレビュー・感想・評価
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この作品に深キョンは合わない
平安期。呪術を使い一族の復讐を企む幻角に対抗する、安倍晴明の活躍を描く物語。
野村萬斎主演の「陰陽師」シリーズ第二弾。今回は中井貴一に脇を固めてもらいますが・・・伊藤、今井、そして深田恭子の力不足は相変わらずで、物語への関心が薄れていきます。
ただ、物語としては前作を上回っており、納得感があります。
一族を滅ぼされた出雲族の復讐譚は、呪術が係る物語に相応しいものでした。
野村萬斎の魅力に丸投げしたようなクライマックスには閉口しましたが、前作よりは少しだけ高い評価にしました。
神話との対決
"陰陽師" シリーズ第2作。
"月曜ゴールデン特別企画" で3回目の鑑賞。
原作(第1巻)は既読(鑑賞当時は未読)。
前作からストーリーがスケール・アップして、神話の世界にまで踏み込んでいました。少々風呂敷を広げ過ぎた感あり…
呪術対決も期待したほどの分量がなく、清明が話し合いで解決してしまう展開に肩透かしを食らってしまいました。
全体的に、前作よりトーン・ダウンしていた印象です。
令和の陰陽師3を観たい! そう思いませんかる?
陰陽師2
2023年8月31日はスーパーブルームーンだったそうです
残念ながら月を見るのを忘れましたが、中秋の名月、十五夜はこれから
今年2023年は9月29日だそうです
雲が出なければ良いですね
その頃には流石に涼しくなってるでしょう
陰陽師第2作
今回は平安時代の観月のシーンがあり、物語の中核を占めます
満月の下に流れる琵琶の音と横笛の音の美しいこと
美術や衣装は前作同様素晴らしく、そこにこのような音楽が加わってえもいわれぬ映画体験となりました
美術では屋敷の軒に華やかな色合いの薄い絹の紗を巡らせる解釈は素晴らしく見事な映像を産んでおり感激しました
物語は出雲と大和の神話にまで及ぶスケールの大きなものですが、鬼一匹ではどうなるものであるまいにと絵づらからも分かるものになっており少々痛いのは残念なところ
シンプルに謎の連続失踪事件を晴明らが探って鬼を退治するという平安オカルト探偵もので良かったのではないのでしょうか?
今春北野天満宮に観梅に行ったおり、宝物殿で特別公開されていた「鬼切丸」という源氏相伝の天下の名刀を拝観して来ました
この刀の最大の逸話は、その名の通り本当に鬼を斬ったことなのです
しかも、ちょうど安倍晴明が活躍していた時代のことなのです
宵闇の中一条戻橋で出会った美女
しかし実は鬼が化けていたというのです
その鬼の腕をこの刀が切り落として難を逃れたという、そんな伝説があるのです
そして、その伝説には続きがあり安倍晴明がその後登場するのです
一条戻橋は晴明神社からわずか徒歩3分ほどのところです
令和に映画「陰陽師」の続編をみたいと思いませんか?
本作から22年も経ちましたが、コンテンツとしてはなんら古びていません
むしろ却って新鮮味があるでしょう
平成から令和への代替わりには、日本の国民だけでなく、世界中の人々が新天皇陛下のご即位の平安時代そのままの光景を目撃したのです
その記憶がまだある内に新作を作るべきだと思います
本作のあとにジャパニーズホラーの怖さは世界に知れ渡りました
日本のVFXの技術も進みました
今なら世界に輸出しても見劣りのしないリアルな特撮映像を撮れるはずです
鬼は、いわばゾンビです
陰陽師とはいわばエクソシストじゃないですか
十分に世界市場を目指せるコンテンツになるはずです
野村萬斎は2023年現在57歳
まだまだ安倍晴明役をやれます
映画関係者の皆様
何卒「陰陽師3」をお願い致します!
安倍晴明
萬斎vs中井貴一
それ以上でもそれ以下でもない。
今はいっぱしの役者たちも20年前は大根だったな。それからの精進が彼ら彼女らを育てたかな。
おそらく原作の面白さも伝わってこないし、特撮もちゃちだし。なんだかねって感じで、がっかり。
連続鑑賞。そのためか、キャスティングの軽さは気にならなくなり途中ま...
天の岩戸
日本の歴史、もしかしたらこうだった?
前作に続いて観ました。
これはもう野村萬斎さんの独演場ですね。
「陰陽師」的要素がパワーアップして。
人差し指と中指を追わせて、呪文(でいいのか?)を唱え、術をなる姿。
阿久さんの書物を広げ、考える様も惚れ惚れ。
「人の迷い心で鬼が生まれる」。
鬼とか劒とか。どこかおとぎ話のようなアイテムがいろいろあって。
治らぬ傷を治すのが神。神ときましたか!。
ここまでリアリティを感じないと、むしろ潔い。
感情移入がほとんどできないながらも、何となく見続けました。
「出雲の国」VS「大和の国」。今回の悪役キャラ、中井貴一さん。現代劇より時代劇っぽいのが似合いますね。腹が立つほど。
後半からは出てくるキャラが少ないのが、まだ救われたかな。
これで人が色々出てきたら、ストーリーが回収できなかったでしょう。
陰陽師って漢字変換一発で出てくるのが、どれだけ流行ったのかを表してるかな。
再び我らを惑わす時が来るか、陰陽師!
大ヒット&大ブームとなった『陰陽師』の続編。
1作目は劇場に観に行き、レンタルでも見て、忘れもしない昨年の入院生活中偶々BSで放送してたのを暇潰しに見て、そしてつい先日も。
実は意外と見てるのだが、この続編はその昔レンタルで一回見たきり。はっきり言うと、まるで覚えちゃいねぇ。
なので、初見のつもりで鑑賞。
再び都を襲う奇っ怪な陰謀に晴明と博雅が立ち向かう。
奇々怪々、魑魅魍魎な伝奇時代劇の雰囲気。
チープなVFX、アクション、メイク、ツッコミ所失笑所に至るまで。
もはや奇妙な魅力と言えよう。
都に出没し、人を喰らう鬼。
民の間で神と崇められる男。
鬼すら怖るる勇ましい姫、博雅が出会った美しい琵琶を奏でる少年。
雨叢雲剣、天照大神、スサノオ、ヤマタノオロチなど日本神話と絡め、クライマックスは大スケールの都破壊や幻想的な天岩戸のシーンなどなど、前作以上に要素や面白味を詰め込み。
…が、かと言って、奇っ怪な事に面白くなるとは限らず。
要素は充分なのに、纏まりに欠けると言うか、演出や脚本の問題か、話の吸引力が弱い。
せっかく興味尽きない日本神話を題材にしていながら、残念極まりない。
晴明に最大の危機が訪れ、邦画お決まりの“主人公死す…!?”な展開になるのだが、勿論そうはならない。
大団円な最後も何だか今一つパッとせず。
前作も決して傑作ではなかったが、今回は話そのもの疎か全体的に面白味ダウン。
ようやく伊藤英明と今井絵理子の下手っぴ演技に慣れてきたと思ったら、今度は深田恭子と市原隼人の超絶ド下手演技が襲い来る。
この二人の一応感動的っぽいシーンも、真面目にやればやるほど失笑してしまう。
黒幕は出た瞬間に分かる。中井貴一はさすが手堅い演技を見せるが、前作の真田広之ほどのインパクトは無い。
本当に本当にまたしても、野村萬斎の存在感と魅力で守っている。
クライマックスの舞い踊りはもはや妖艶な美しさ。
陰陽師ブームは何かの妖しの術だったかのようにあっという間に鎮火し、映画も2作で終了。
“令和”という新しい元号が本作の舞台である平安時代に書かれた万葉集からの引用で注目され、野村萬斎も全く衰える事の無い人気、滝田監督はオスカーを受賞し、伊藤英明もタフな役者となり、邦画のVFXやアクション技術は向上。
今また、『陰陽師』の新作を作ったら面白いかも。
もし作られたら…、多分劇場へ観に行っちゃうな。
個人的に好きな作品。
全体に前作より質が上がった
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 75
セットはまだ作り物感があるものの、ひどかった前作の特殊効果から一変、映像はかなりまともになった。まだ天下が不安定で治まっていなくて、人知の及ばぬ力が信じられている時代を背景にしている映画だからこそ、このようなCGや特殊映像効果が威力を発揮する。伊藤英明の科白棒読みも改善され野村萬斎をはじめとして俳優陣も頑張っていたし、笛と琵琶の音楽も悲しくて平安時代らしい。前作よりも全体として質が上がった。
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